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□勉強しましょうか
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君の隣は譲れないonly youと同一主(君の隣は譲れないは名前変換場所が異なりますのでご注意ください)



「おじゃましまーす!」

「はい、どうぞ。私飲み物取りに言ってくる」

「あーお構いなくー」




勉強会という名目であがらせてもらった未琴ちゃんの家、つーか部屋。
予想通りキレイに片付けられていて、なんだかいい匂いがする。
オレは未琴ちゃんのベッドの誘惑に何とか打ち勝ち、ローテーブルに勉強道具を広げた。

そういえば、宮地サンは図書館で調べ物って言ってたよな……。
やっべ、なんか落ち着かねー。




「お待たせ。お茶しかなかったけどいい?」

「ありがとう。何でもいいぜ」

「それじゃ、何からやる?」

「んーと……数学で」

「了解」




オレの斜め前で同じようにテキストを開く未琴ちゃんは、視線をそれに向けたまま何がわからないのか聞いてきた。
頬にかかる髪を耳にかける姿がやけに色っぽくて、しばらく惚けてしまった。
つーか、未琴ちゃんの私服とかレアじゃん。
ショートパンツとかヤバいって。




「和成?」

「えっ?あ……二次関数のこの問題がわかんねーんだけど」

「ああ、これね。グラフは書ける?」

「多分、大丈夫」




じゃあ、と言って未琴ちゃんはノートにすらすらとグラフを書いていく。




「グラフがこうなるとこまではわかるのよね?」

「うん」

「それで-3≦x≦1だから、その時の最大値と最小値は……」




オレはそれぞれの値を計算して答えを出す。
でも、それじゃ正解じゃなかったんだよなー。




「うん、計算は合ってるんだけど……。和成、グラフはちゃんと見た?」

「え?……あ、」

「気付いた?これは下に凸のグラフだから、最大値はそれでいいんだけど最小値は頂点の値になるのよ」

「じゃあ……」




指されたグラフには問題の定義域が色付けされていて、最大値と最小値がわかりやすくなっていた。
そこでやっとひらめいたオレは急いで頂点の値を求める。
そーいや答えもこんなんだったかも。




「そうそう、それで合ってる」

「っしゃ!やっと出来た。さんきゅ、未琴ちゃん」

「どういたしまして。私もそこは引っ掛かりそうになったし。……それがわかればこのページは出来ると思うから」




わからなかったら聞いてね。の言葉を最後に未琴ちゃんは自分の勉強を始める。
コツを掴んだオレは、さっさと問題を終わらせて未琴ちゃんの横顔を盗み見ることにした。
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