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Re:短編小説
桔梗
[ID:bokema_1228]
「………はぁ」
暗い部屋で少女がぽつりと呟いた。今はもう独り、隣にあの子はいない。そう思うと悲しくて。
昔は楽しかった、何でもないような話しで笑えて一緒にご飯を食べれた事が。
でも歳をとると同時にあなたは変わっていった。長髪だった髪の毛をばっさり切ってストレートだったのをくるくるにした。携帯だってスマホっていうのに変えた。パソコンなんて今まで持ってなかったのに急に持つようになった。それからだ、ネットで知り合った人と親しく接するようになった。私は仲間外れ、いつもみたいに遊ぼうとも言ってくれなくなった。
当たり前の事だ、私はスマホもパソコンも持っていない、時代の流れについていけなかった私が悪い。
でも自分が悪いっていうのを認めたくなくて…あなたは悪くないのに何度も強く当たって傷付けてしまった。
『お前はいらない、あの子を傷付けるお前なんて』
どこからかそう聞こえた。きっと私の中の俺が怒っているんだろう。
「…どこで間違えちゃったんだろうね」
姉の寝息が聞こえる中、ぽつりと呟いた。
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