V以外の小説。
□もしも女の子になれるなら…
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俺らは今、雑誌の取材中。
久々に二人揃っての仕事だ。
インタビューも、いつもなら8割方別々にするんだけど、今日は珍しく二人一緒。
今回は読者からの質問に答えていく形式だということで、俺らが次々と質問をこなしてゆく。
最近のマイブーム、恋愛相談、今後着てみたい衣装…
「じゃあ次。朝起きたら女の子になってましたっ。まず何をしますか??だそぅですが…」
「またベタなやつ来たねぇ」
「やたら聞きたがるねんな、そぉゆぅの」
「俺は普通に鏡見て、じっくり体を観察するわぁ」
「てか、ありえへんけどな、でもまぁとりあえず光一に電話する」
「え??俺に電話すんの??」
「そぅ。ちょっと俺女の子になってまったんやけどっ!!って…」
「んな言われても困るわぁ…でもあれやなぁ、もし女になったら……やっぱえぇわ、何でもなぃっ」
光一が、途中まで言いかけてた言葉を、照れ笑いと共に飲み込んだ。
すぐ、言いかけてやめる、コイツの悪い癖。
「何なん??オマエそれ。気になるっちゅうねんっ!!」
「そぅですょ。最後まで言ってくださぃよっ!!」
インタビューをしてくれてるライターさんも、光一を急かす。
「えぇねんえぇねん。さっ、次の質問っ!!」
それでも結局光一はその続きを言ってはくれず、質問はどんどん進み、取材は終わった。
1時間後に今度は撮影があるため、俺らは楽屋で待機することになる。
楽屋に入るや否や、ソファーにゴロンと横になった光一を、俺は無意識にじっと見つめてしまっていた。
自分の相方ながら、ホンマにキレイな顔してんなぁなんて、いつものよぅにのろけながら…
「何見てんねんっ!?」
「へ??」
どぅやらよほど強い視線を送ってしまってたらしく、光一に気付かれハッと我に帰る。
「いや別に。可愛ぇなぁ思て…」
「なっ//アホかっ!!何言い出すんっ…」
光一はおもしろいくらぃに照れていて、余計に可愛ぃ。
「なぁ、さっき何言おうとしてたん??気になるんやけど」
俺はおそらくデレッとした顔になりながら聞く。
「別にえぇよあれは。恥ずかしいからっ」
恥ずかしいことだと分かれば余計に言わせてみたぃ。
俺は光一が寝そべってるソファーの上に乗り上げ、光一をまたぐ体勢になった。
両手を光一の頬に当てる。
「ちょっwwつよっ…やめぇ、近いわアホっ!!」
「言ってくんなぃとチューするよっ!!」
「…したらえぇやん、キスくらぃ」
「じゃあ、襲っちゃおかなっ♪いぃの??こんなとこで…」
冗談めかして言ったつもりだったのに、意外と真剣な声色になってしまった。
「んなっ…別にただ…」
さすがに撮影前の楽屋で喰われるのは嫌なのか、光一がためらぃがちに切り出す。
「ただ??」
「ただな、もし俺が女になったら…」
「女になったら??」
「ありえへんけど、もしなれるんやとしたら…剛のさ、だから、剛の子供…産んでみたぃかなぁーって…そぉ思っただけっ…」
俺は、光一のその言葉を飲み込むまでに少し時間がかかった。
俺の子供…俺の子供を光一がっ…
「オッマエ…可愛すぎやわぁ…」
俺は照れ笑ぃを浮かべる光一の口元に、自分の唇を押し付けた。
男のままだって十分に柔らかくて心地好い光一の唇は、男のままだって十分に俺を高ぶらせた。
「ちょっ…んっ…もぉ何やねんっ!!ちゃんと言ったやんかっ!!」
唇を離した途端に光一が反論してくる。
「何を言うてんねん。俺の子供が欲しいんやろ??自分でそぅ言ったやん」
俺はそぅ言いながら光一の下半身に手を置いた。
ジーパンのボタンを外し、チャックを下げる。
「ばっ…違っ…」
光一が抵抗するのも無視して俺はその中に手を滑り込ませた。
「んあっ…つっ…よぉ…」
軽い愛撫だけで、光一のモノはすぐに固さを増していく。
「やぁっ…やめっ…」
「やめてえぇの??」
「うっ…」
困った光一の顔を見て、俺の下半身も疼き出す。
俺は光一の服を全て剥ぎ取り、身体中を撫で回した。
片手で首や背中を愛撫しながら、胸の飾りを舌で転がし、もう片方の手では光一の一番敏感な部分を集中的に攻める。
「あっ…んっ…つよぉっ…ぁんっ…」
光一はだんだんに快感に溺れてく。
だんだんに素直になる。
「んあっ…はぁっ…つよっ…もっ…もっとぉっ…」
俺は、その可愛ぃおねだりを受けて、いっそう激しく光一を刺激した。
「やっ…あんっ…あぁっ…はぁっ…あっあっ…イクっ…ああぁぁーっ!!!!」
光一は可愛ぃ声で啼いて、俺の手に欲を放った。
「今日は早かったやん。溜まってたん??」
俺の質問には答えずに、光一は黙って俯いてる。
「さぁてと。俺はどこで気持ち良くなろっかなぁ…なぁ、どぅして欲しい??」
「んなっ…」
光一は更に顔を赤くさせている。
「言ってくれんと分からへんやん。どぅして欲しいん??」
「…いっ…入れてぇ…」
「何を??」
「…剛の入れてっ!!」
ヤケになったよぉにそぉ言い放って、恥ずかしそぅにしてる光一が可愛すぎて、俺はその頬にチュッと短いキスを落とした。
「この淫乱男っ…」
俺はぐっと光一の片足を持ち上げて肩の上に乗せ、さっき光一が吐き出した液体で濡れた指を光一の入り口へと侵入させた。
「あぁっ…」
中で動かしながら、3本まで俺の指を飲み込んだのを確認してから、そっと俺自身をそこにあてがう。
「あっ…はぁんっ!!…つょっ…しぃっ…」
光一の秘部は、容易く俺を奥まで受け入れる。
「動いて」
俺が言うと、光一は素直に腰を揺らした。
物凄くエロいそね仕草が、俺をますます高ぶらせる。
「あっ…めっちゃえぇ…オマエん中、やっぱ最高やわ…」
光一の動きに合わせて、俺もガンガン腰を揺らして光一の最奥を突く。
「あぁっ!!つよっ!!あっ!!あっ!!んあーっ!!」
光一もいっそう呼吸を荒くして啼く。
それから俺らは乱れに乱れて、声を抑えることも忘れ、撮影が控えてることも忘れ、楽屋のソファーで愛し合った。
全ては光一の可愛すぎる一言のせぃだっ…
俺の子供が欲しいなんて…
どんなに頑張ったって、その願いは叶えてやれなぃけど、
それでも俺は変わらず光一が俺の傍に居てくれたら、他に何も要らないから。
光一も、とりあえずは俺だけで我慢してな??
end.