V小説。

□秘密の遊び。
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おかしぃ。

明らかにおかしぃ。

誰が見たって不自然だっ。

何がって??

今隣りに居るコイツ(ゾジ)だょっ!!

今俺たち、ラジオ録ってるとこなんだけど、

今日は俺とコイツと柩の3人なんだけど、

テーブルの向こうに柩で、コイツは俺の隣にいんだけど、

さっきからやたらとそわそわそわそわ…

足何回も組み直したり、

貧乏揺すりしたり、

俺がいつもの要領で触ろうとしたもんなら、

すげぇ力で振り払われるし、

気のせいかもしれないが、やたら早口だし、

なんつーか、

とにかくラジオなんか早く終わらせたぃって顔に書いてある。

俺は試しにもう1度黄泉の方に手を伸ばしてみる。

柩の話に聞き入ってるその隙に、

テーブルの下から黄泉の核をギュッと…

「あぁだめっ!!!!」

こっちがビクッとする程の声で、黄泉が声をあげる。

俺に握られたソコを、

今度は自分の手で押さえ付けながら、

背中丸めて俯きながら…

「ちょっ、何がだめなのよ黄泉さんっ」

柩が不思議そぉに問いかけてるけど、

はぃはぃなるほど。

俺は全て理解した。

そぉゆぅことね。

そうと分かっちゃったらさ、

悪戯せずにはいられなぃんだけど…

まぁ後でじっくり遊んでやろぅ。

今は必死に冷静を装って、下腹部の重みと闘いながら、だんだんに切迫つまってくコイツを眺めてるだけでも十分楽しめる。

「ちょっと瑠樺さんっ!!」

「…ん??」

黄泉の観察にばっか神経集中してたら、急に柩に話振られてビビった。

「ん??じゃなくて、ハガキ読んでくださぃっ!!てか、何独りでニヤつぃてんすかっ!!」

「あぁ…ごめん」

やべぇ…

まぁこの状況、ニヤつくなっつぅ方が拷問だが。

隣で笑ってる黄泉の笑顔が、

おもきしひきつってるのが楽しくて堪らなぃ。


ラジオ収録が終わったのはそれから約20分後。

その間、俺の視線が黄泉に釘付けだったのは言うまでもなぃ。

どぉせラジオなんだからバレねぇし。

黄泉はたぶん俺に観察されてることに気付いてはいただろうが、それどころじゃないって態度で、120%戦闘態勢。

さっきまでテーブルの上にあった両手も、今やさりげなく股間の上に。

柩の話に相槌を打ちながら、笑顔をうっすら浮かべているものの、

目が全然笑えてない。

そんな黄泉の異変に気付いてたのは今んとこ俺だけみたいだけど、もはやコイツが何と戦ってんのかは、誰が見たって明らかだ。

「はぁいお疲れ様ぁーっ」

「お疲れ様でぇすっ」

その声がスタジオに響いた途端、黄泉は真っ先に立ち上がり、ドアに向かった。

おそらくもうかなりツライ筈だ。

でもそぅ簡単に行かせるわけにはいかねぇ。

俺のお楽しみはこっからだ。

「ぞじぃ、ちょっと」

「へ??どしたの瑠樺さんっ…」

俺が声をかけると、黄泉は泣きそうな顔で振り返った。

「ちょっとこっち来いっ」

俺は黄泉の手首を掴んでスタジオを出ると、適当に開いている部屋を探して黄泉を連れ込む。

「何??ねぇ瑠樺さん俺っ…」

切迫つまった顔で、下半身を不自然にくねらせて、俺の手を必死に振りほどこうとする黄泉…

やべぇ…

頬が緩む…

「ねぇ俺っ…あのさぁっ…」

「一発ヤらせろっ」

「え??だっ…あっ…」

抵抗する黄泉をドンッと壁に押さえつけて、俺は黄泉と視線を合わす。

黄泉はすぐに顔を赤くしてプイッと横を向き、腰をくねらす。

俺は黄泉の肩をしっかりと壁に固定したまま、そっと太腿に手を這わした。

「だぁめぇーっ!!!!」

いつもなら自ら誘うように俺に身を委ねてくる黄泉が、全身で力一杯抵抗する。

なんつーか、すげぇ新鮮っ…

「ダメじゃねぇだろ??そんな腰くねらしといて…」

「違っ…違うのぉっ…」

「何が違うんだよっ!!」

何が違うのか、もちろん俺はちゃんと知ってたけど、あえて何も気付かないフリをする。

「俺に触られるの嫌なの??」

ニヤケそぅになるのを必死で堪えて怖い顔を作りながら俺が問いかけると、黄泉はフルフルと首を横に振る。

下半身はもはやじっとしていられないらしく、足踏みを始めてる。

「じゃあ何も問題ねぇじゃん」

俺は再び黄泉への愛撫を再開しようと手を伸ばす。

「あーっ!!待ってっ!!その前にっ…」

「何だよっ!!その前に何??」

「その前にぃ…トイレ…行かせてっ…////」

その一言に、たっぷりと恥じらいを込めて、黄泉が赤面しながら訴えた。

そんな顔されたら、俺の息子も黙っちゃいない。

「んなもん、少しくらぃ我慢できんだろ??ガキじゃねんだからっ」

俺は黄泉の両手首をわしづかみ、壁に固定する。

「やぁっ…だっ…だめぇっ…」

両手が使えなくなった黄泉は、太腿をしきりに擦り合わせて自然の欲求に耐えてる。

「みっともねぇからやめろよっ」

その太腿を割って、俺は自分の膝を黄泉のそこにねじこんだ。

「あっ!!…瑠樺さんだめっ…やぁぁっ…もぉ無理っ…はなっ…離してっ…」

「何がダメなんだよっ、ほら、力抜けよっ…」

俺は黄泉の中心を膝で刺激しながら、耳を甘噛みしてやる。

「はぁっ…んっ…やっ…もっ…でちゃっ…あぁっ…」

「何??もぉイクの??早くね??」

「ちがぁっ…うっ…やぁっ…瑠樺さんだめっ…」

可愛ぃ。

最高に可愛ぃ。

すでに俺の息子は立派な天狗様だ。

今更止められるわけねぇ。

俺は黄泉の中心に置いてた膝を、下腹部へと移動した。

今のコイツが1番刺激して欲しくない場所を、思いきり刺激してやる。

「うあっ!!そこだめぇっ!!やだぁっ!!出ちゃうからぁっ…あっ…もぉ…やっ…もっ…もれちゃっ…ああぁぁうぅーっ!!!!だめぇっ!!!!」

いくら黄泉が抵抗しようと、俺が体をガッチリ壁に固定してやってるせいで、ほとんど身動きが取れない状態だ。

もう限界が近いことを察しながらも、俺は容赦なく膝を強く動かす。

「あっああぁっ!!瑠樺さんやめっ…離しっ…てっ…あぁっ!!んっ!!やぁっ…もっ…もぉっ…るかさっ…だめぇっ!!!!あっあっあああぁぁぁーっ!!!!!!」



ガチャリ。

「なぁ、柩??」

「うわぁ瑠樺さんっ!!どぉしたんすかそれっ…」

柩の居る控え室のドアを突然開けた俺に、柩は少し大袈裟なほどの驚きを見せた。

「あのさ、オマエ今日買い物してから来たとか言ってたよな??ジーパン買ったんだよな??」

「へ??あぁ、買い物はしましたけど、何なんすか??そのモップと雑巾っ…」

黄泉が汚した部屋の掃除のためにこっそり持ち出した掃除用具が相当気になるらしく、柩が怪訝そうに尋ねてくる。

「これは気にしなくていぃんだよっ!!それよりそのジーパンっ…」

「ぃやぃや気になるでしょっ!!瑠樺さんそんなもん何に使うんですかぁっ!!花瓶でも割っちゃったとか…」

「んなこたいぃからさ、そのジーパン貸してくんね??」

「…はぃ??俺のジーパンを??瑠樺さんに??……いやぁたぶん無理だと…」

俺が履くのかと勘違いしたらしく、柩は思案顔になる。

「ちげぇよっ!!ゾジが履くの。頼むから1日だけ貸してやって??な??」

「えぇーゾジさんにぃー??だってこれ、まだ新品で俺1回も履いてなぃんすよ??」

「いぃじゃねぇかよ減るモンじゃねんだからっ」

「そりゃそぉだけど…買ったばっかなのにぃ…てかなんでゾジさんが直接頼まないんですか??てゆかそれ以前になんでジーパンなんか必要っ…」

「じゃ、悪ぃけど借りてくなっ!!」

それ以上詮索されるとヤベェと察し、俺は柩からお店のロゴの入った紙袋を引ったくるようにして奪い、そそくさと控え室を後にした。

「ちょっ!!瑠樺さんっ!!俺のジーパンっ!!……新品なのに…泣」

背後で聴こえた柩の嘆きを振り払い、俺はあの部屋に急ぐ。

水溜まりのできた床にへたりこみ、愛しいアイツが今も膝を抱えて泣いてるだろぅから。


ちなみにそれから1週間あまり、黄泉が俺と一切目を合わせてくれず、「瑠樺さんのバカっ!!」以外、口をきいてくれなかったのは言うまでもなぃ。

end.

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