V小説。
□院内恋愛3。
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「さぁ、今夜もオペを始めますよ??戒斗先生っ…どこからメスをいれましょうかねぇ…その潤んだ目は何です??誘ってるんですか??唇が震えていますよ??少し寒いですか??大丈夫。今に暑いくらぃになるっ…」
夜勤時間帯のLuLu総合病院手術室。
この時間に使われているはずのなぃこの部屋に、ポツンと「手術中」の赤いランプが点灯してる。
「やっ…あんっ…院長ぉっ…」
若い男の喘ぎ声が、微かに手術室の外にも漏れている。
部屋の中にいるのはLuLu総合病院院長のたぁと、内科研修医の戒斗。
戒斗は、院長の手によって白衣を剥ぎ取られて手術台の上だ。
「やぁっ…いんちょっ…そんなとこっ…だめぇっ…あっ…」
「ダメじゃないでしょう??ココがちゃんと気持ちいいって言ってますよ??」
「んっはぁっ…あっ…んっ…あぁっ!!」
「あーもーくそぉっ。また遅くなっちゃったじゃんかよっ…」
デスクの上の書類をトントンと揃えて、俺は時計に目をやった。
「もぅ10時かよっ…明日も早いのにっ…」
ブツブツと独り言をぼやきながら、そそくさと帰り支度を整える。
「戒斗さん、もぅ帰っちゃったかな…」
思わず口に出してしまってから、すぐに頭で否定した。
もしまだ居残ってたとしたって、それが何だっていうんだっ…
戒斗さんは、俺が手を出せる相手じゃなぃ。
あの院長を敵に回す勇気なんて俺にはなぃ。
「あぁあもぅ。今日もDVD見れねぇじゃねぇかよっ…てゆか子供寝かし付けんのはナースの仕事だろぅがっ…なんで俺が絵本の読み聞かせなきゃなんなぃんだよっ…こっちはTSU○YAの延滞料金かさんでんだよバカヤロっ…」
そぅ言いつつも、夜勤のナースたちに作り笑顔を振り撒いて小児科病棟を後にして、俺は外科の前の廊下を歩いてエレベーターへ向かった。
そこでふと、気になるものが目についた。
「手術中??」
手術室のランプが点いてる。
ぃやぃや、まさか。
こんな時間にオペなんかしてるわけがなぃ。
誰かが点けっぱなしにしたのか??
ぃやぃや、まさか。
そんな馬鹿げたヘマをやらかす医者はここにはいない。
じゃあアレか??
心霊現象の類か??
ちょっと、そぉゆうのはやめようぜおぃっ…
俺が勝手にビビってたら、中から微かに物音がした。
俺は恐怖に固まりながらも、思わず耳を澄ましてしまう。
「んあっ…やぁっ…あっあっ…いんちょっ…あぁっ!!」
嘘だろ??
俺は自分の耳を疑った。
しかし、それは誰が聞いても行為中の喘ぎ声。
しかも確かに、小さく「院長」と聞こえた気がする。
もぅ、嫌な予感しかしなぃ。
「はぁっあんっ!!…あぁっ…もっ…でちゃっ…んあっ!!院長っ…もぉっ…イかせてぇっ…あっ…」
それは、間違いなく戒斗さんの声だっ…
俺が戒斗さんの声を聞き間違える筈がない。
だめだっ…
これ以上踏み込んだらいけなぃっ…
いくらそぅ自分に言い聞かせても無駄だった。
俺の意思とは無関係に、足は勝手に手術室の自動ドアを跨いでしまっていた。
苦しそうな戒斗さんの喘ぎ声が、さっきより鮮明に聞こえる。
薬品の匂いが、ツンと鼻をつく。
俺は、オペには携わったことがなぃから、めったに足を踏み入れることのなぃ場所だ。
まさかこんな形で入ることになるなんて思ってもみなかったけど…
俺はゆっくりと奥の方へと歩を進めた。
「やぁっあっ…いんちょっ…だめぇっ!!んっあっあっあぁーっ!!」
声のする方向に目をやると、ガラス越しではあったが、確かに院長の姿があった。
そして戒斗さんっ…
俺は、予想以上の光景に息を飲む。
戒斗さんは全裸で手術台の上に乗せられ、両足を大きく開いて、苦しそうに顔を歪めて喘ぎながら、必死に院長を受け入れていた。
両手は紐で手術台に固定されている。
床には、乱暴に剥ぎ取られたのであろぅ衣服が点々と散らばっている。
なんて淫らな姿なんだろぅ…
それなのに、院長は自慢の白衣を乱すこともなく、いつもと何ら変わりなぃ姿のまま、下半身の武器だけを器用に使って、戒斗さんを見下すように攻めたてていた。
俺の天使が、汚されているっ…
まるで、そんな俺の心の叫びが聞こえたかのように、ふいにその時、院長と目が合ってまった。
俺がビクッと体を震わすと、院長が楽しそぅな表情に変わる。
「悪趣味ですね。覗き見ですか??」
院長はにっこりと笑ってみせた。
その言葉で、戒斗さんも俺の存在に気付き、トロンとした目をこちらに向ける。
そして、すぐに気まずそうに俺から目をそらした。
「どぉやらYu-ki先生も、貴方の可愛らしぃ姿を見たぃらしぃ。もっといっぱぃ見せてあげましょうかね??」
俺はもぅ見ていられずに、すくんでた足を無理矢理動かしてその場を離れた。
手術室を出て、ひたすら走る。
見なきゃ良かった…
あんな声、聞こえなかった振りしてさっさと帰れば良かったっ…
あの、院長の何とも言えない微笑が頭にこびりついて離れない。
廊下を走っていて、俺はある場所でふと足を止めた。
精神科の診察室に明かりが点いてる。
達郎先生がまだ居残ってるのだろぅか??
別にあの変態精神科医を頼りにしているわけではなぃけれど、
とりあえず気持ちを落ち着けたくて、俺は何かに引き寄せられるかのよぅに精神科診察室に駆け込んだ。
「達郎先生っ!!いますかっ!!」
「あっ…それいぃっ…巧くなったね、抄成君…あぁ…」
俺が診察室のドアをガバッと開けた途端、目に飛び込んできた光景…
女の子が、達郎先生のをくわえてるっ…
「あれ、Yu-ki先生。どぉしたんです??こんな時間に…」
達郎先生は全く動揺せずに俺に問いかけた。
達郎先生の両足の間に顔を埋めてた彼女も虚ろな瞳で俺の方を見た。
「やめなぃで、続けて…」
達郎先生が優しくそぅ言って彼女の頭を撫でると、彼女は再び達郎先生のを美味しそうにしゃぶり始める。
何だか、どこかで見たことある顔だ…
「あのっ…その子っ…」
「あぁ、口腔外科の抄成先生。面識なぃ??」
「はぁ…」
こんな状況で、そんな冷静に聞かれても困る。
確かにあまり面識はなぃが、何度か顔を合わせたことはあった気がする。
とりあえず、こんな新米ナースみたぃな容姿してるのに、一応男の医者らしぃ。
「んっ…凄くイィっ…そぅ、そのまま…。で、何の用です??診察なら昼間にして貰えるとありがたいんですけど…」
「あ、ぃや、えーっと…」
「それとも、Yu-ki先生も混ざりたぃんですか??夜の診察の方でしたら、大歓迎ですよ??」
達郎先生がニマリと笑った。
俺は背筋が凍るよぅな感覚を覚える。
「この子、フェラがとっても巧ぃんですよ。Yu-ki先生もやってもらったらどぉです??」
「結構ですっ!!」
俺は身の危険を感じて、さっきと同じよぅに診察室を飛び出した。
どいつもこいつも…
何だか、夜の病院の恐ろしさを思い知った気がする。
考えまぃと思っても、手術台の上で喘ぎ悶えてた戒斗さんの姿が頭から消えない。
戒斗さんは、院長のことをどぅ思ってるんだろぅ…
本当に心から愛しているのか??
もし、そぅじゃなかったとしたら…
そんなくだらなぃことを考えては、自ら打ち消し、俺はこの狂った病院を後にした。
もぅ気にしないことにしよぅ。
何もかも。
これからだって、戒斗さんは俺の天使だ。
それでいぃ。
俺は、TSUTA○の延滞料金だけ気にして生きてればいぃんだっ…
続く。