V小説。

□身体がソレを覚えた日。
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「沙我くんさぁ、ココとか好きでしょお??」

「んあっ…ばっ…か、やめっ!!」

「あれ??素直じゃなぃじゃんっ。気持ちぃ時は気持ちぃって言わなきゃ」

「んなっ!!…言えねぇょバカ…」

「そんなバカバカ言われたらヘコむなぁ。ほら、ココ気持ちぃんじゃなぃの??」

「あぁっwんっ…きもちぃ…」

「ちゃんと言えんじゃん。余裕なぃから激しくするょ」

「え??…ああぁぁーっ!!んあっ!!ばっ…あっ…おかしくなっ…るって…あっ!!…と…とらぁ…」

なんで俺、こんな声出して喘いでんだろ…

男のくせに…

男相手に…

狭いソファーの上に俺の身体を捩じ伏せて、

俺の足を卑猥な角度で広げて、

立派な体格にしっかりと見合う立派なモノを俺の体内に収めて、

男前フェイスに汗を滲ませて、

激しく腰を振るアリス九號下手ギター。

「あー、すっげぇいぃっ。ほら、もっと声聞かせろってばっ」

なんでコイツ、こんな上手いんだょ…

「んんっはぁっ…ああっ…そこばっか…やめっ、あぁっ!!」

つーか俺、なんでこんな感じちゃってんだょっ…

「沙我くんの中、めちゃくちゃ熱ぃっ…トロトロんなってるょ??自分で分かる??」

「うるっ…せっ…あっ、言うなぁー」

「俺にこぉゆコトされんの、前から期待してたでしょ??知ってるよ??」

「なっ!!…んなわけ…なぃ…だろばかっ…あぁっ…あっ…」

「否定するわりには喜んでるみたぃだけどぉ??」

「違っ!!…あぁーっ、んっ…」

「違わなぃじゃん。ココこんなにして…」

長い指が、硬く成長した俺のモノをなぞる。

虎氏って、こんな奴だったっけか、と、

朦朧とした頭で考える。

目の前の男は、俺の片足を肩に担いで、さっきからイィトコばっか突いてくる。

俺の身体に耐えず凄まじい快感が走る。

つま先に力が入って、下半身がガクガク言ってる。

中途半端に触られた俺の核は、元気に上を向いて、更なる刺激を求めて疼いてる。

悔しぃんだけどさ…

悔しいんだけど、

正直、死ぬほど気持ちぃ。…

「あぁっ…んっ…はぁっあっ…もぉ…虎氏俺もぉ…イっ…あっ!!」

「俺もイキそっ…中で出していぃ??」

無意識にコクコクしてる俺。

髪を振り乱しながら、さらに激しく腰を打ち付けてくる虎氏。

「あっあっ、だめっ、イクっ、あっ、ああぁぁーっ!!!!」

俺の絶頂が飛び散って、周りを白く汚す。

「俺ももぉ出るょ…んっ…はぁっ!!」

虎氏の短ぃ呻き声と共に、俺の体内に暖かいものが流れ込む。

ぐったりとソファーに倒れ込んで、荒い息を整える俺に、虎氏が優しく唇を重ねてくる。

「ねぇ??」

「ん??」

「なんで俺なの??」

長いキスの後で、

心地良い快楽の余韻の中で、

今更だょなと思いつつ問いかけてみる。

「好きんなんのに、理由なんてねぇよっ…」

「俺のこと、好きなの??」

「好きじゃダメ??」

「だめ…ではなぃ…けど…」

「けど??」

「ぃや、何でもなぃっ」

言えるわけねぇだろ…

「狡い」なんて…

こんなん知っちゃったらさ、

こんなの、体が覚えちゃったら、

またシテ欲しくなるだろなんて…

言えるわけねぇよバカっ!!

end.

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