V小説。

□腐女子斬り。
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どぉも。

瑠樺です。

「んあぁっ!!やぁっ…だめ…あっ!!」

世の中には、腐った女が、それこそ腐るほどいるわけで、

純情そうな顔して、清楚な服とかで着飾ってるくせに、脳内はとんでもない変態っていう恐ろしい生き物だったりするわけで、

こうゆう、ヴィジュアルを売りにしたバンドなんかをやってると、

もれなく奴らの餌食にされたりもするわけで、

「あ、や、そこやぁ…んんっ!!」

まぁ別に、頭ん中で何考えようが、どんな卑猥な妄想しようが勝手っちゃ勝手なんだけど、

俺には関係ねぇし、例えけっこう関係あったとしても、知らない方が幸せなことの方が多かったりするのは分かってんだけど、

それでもやっぱり気になって見ちゃったりする俺が悪いんだけど、

にしても、イライラするったらない。

「あぁ!!はぁ!!んっ!!ああぁぁーっ!!」

俺らのことなんて、たいして何も知らねぇくせに、好き勝手キャラ設定決め込みやがって、

あることないこと、決め付けやがって、

だいたい、バンド組んでる奴らが、誰も彼も全員ホモだとか思われてんなら、いい迷惑だ。

「あっ!!んっ!!あ、やぁっ、はぁっ…」

メンバー同士なんて、ただでさえ、仕事で常に一緒に居んのに、

毎日のように顔突き合わしてんのに、

それ以上まだ一緒に居たいとか、思うわけがない。

ましてこんだけ長い付き合いの中で、今さら愛だの恋だの女々しい感情が生まれるわけがない。

いっそ笑える。

「んはぁっ…あっ!!んっ!!そこっ…あぁっ!!」

ん??

この声??

あぁ、

今ゾジヲと一発…

…いや、違ぇよ??

そりゃ俺はゾジーを抱くけど。

好きか嫌いかっつったら好きに入るんだろうけど。

いや、どうなんだ??

大好きで大嫌いだったりするから、自分でもよく分かんねぇけど、

でも、そういうことじゃねぇんだよ。

とにかく、ふざけんなってことが多すぎんだよ。

女であるソイツらに、男同士のことが分かってたまるかとも思うが、

だいたい、ヤッてる時に、なんであんなにいちいち名前を呼ばせたがるか、意味分かんねぇ。

そんなにやたらと叫んだりしねぇだろ、名前なんか…

「あぁっ!!るかさっ!!んあっ!!そこやぁっ!!るかさぁんっ!!」

………

…まぁ、コイツに限っては特別だったりもするんだけどさ。

でもアレだ。

楽屋で突然おっ始めるパターンとか、

すごくよくあるが、バカじゃねぇかと思う。

仕事中だぞ!?

俺らが常にそんなことばっか考えて仕事してると思われてんなら、心外だ。

ましてや楽屋なんて、どこも5人一緒、プラススタッフさんやらメイクさんやら衣装さんやらマネージャーやら、常に人が出入りしてる状態なわけで、

例え一時的に2人きりになったからって、ライブ会場やラジオ局や撮影所の楽屋に勝手に鍵かけてブチ込むなんて、んな非常識なこと、できるわけがない。

あろうことか、鍵もかけずにってパターンもあったりするが、そうなったらもはや、公然猥褻以外の何物でもない。

俺は、絶対にそんな危険なことはしない。

「うあっ!!るかさっ…だめ…イッちゃっ…あっ!!」

ん??

ここ??…は、まぁアレだ。

ライブ会場の、別室………

…いやっ!!

間違っても楽屋ではない!!

たまたま誰も使ってない奥の部屋が、たまたま人目に付きにくくて、たまたま鍵が付いてて、空き時間にたまたま2人で通りかかったから、使わせていただいただけ。

決して、ムラムラしたから必死で場所を探したりしたわけじゃない。

「あぁっ!!イクっ!!あっ、あっ、ああぁぁーっ!!」

まぁ、要するに、確かに俺とゾジーはこうゆう仲だけど、

別に俺は隠す気ないから、バレてても仕方ねぇと思うけど、

でも、世の中そんな、オマエらが思ってるほど、ホモで溢れちゃいねぇよと、言ってやりたいわけで、

うちのバンドにしてみても、V−ROCKシーン全体にしてみても、それ以外の世界でも、

そんなそこかしこに、イケメン同士の色恋なんて、転がっちゃいない。

「あっ!!んんっ…咲人っ…んあぁっ!!」

終わって、部屋を出たら、隣の部屋も使用中だった。

中から、声がした。

「んあぁーっはぁっ…さきっ…はげしっ…あぁっ!!」

…まぁ、ここにももう1組、確かに居るんだけど。

こっちは、俺らより純愛してたりするんだけど。

ついでに、おそらく楽屋では、しょぼくれた顔した新弥が、独り暇を持て余してんだろうけど。

でも、別に奴らの妄想があながち見当外れじゃないとか、そんなことはない。

間違いだらけだ。

いろいろと。

にも関わらず、俺らのことを、裏の裏まで全部お見通し、みたいな態度が気に食わない。

俺が、ゾジーにゾッコンラブみたいな設定も気に食わない。

さらに言えば、俺は断じてネコじゃねぇし、咲人に手を出す趣味もないし、柩や新弥に突っ込んだこともない。

は??

あぁ、まぁ、そりゃ、

柩と新弥には、多少手ぇ出したっ…いや、手ぇ出したっつーか、ただのじゃれあいっつーか、なんつーか。

ほんの出来心っつーか。

とにかく違ぇんだよ!!

そぉゆぅんじゃねぇ。

あ、最後に1つ、いいことを教えてやる。

ゾジヲは、オマエらが楽しく妄想してるような、

そんなに可愛い奴じゃない。

end.

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