Main.Ⅰ
□ドラハー詞
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望みってほどでもない
別に叶わなくても構わない
でも、心の奥底で
確かに、その想いが動いているの
自分の理性で蓋をしても
次から次に感情が溢れだしてくる
こんなモノ、なくても構わない
いえ、ない方がずっと良いのに
いつから、こんな気持ちが育ってたんだろう
いつから、アナタに言われる暴言の一つ一つに
傷つくようになったんだろう
いつから、いつから、いつから
考えても、考えてもわからない
相手はずっと私を馬鹿にしてきた奴
ほんの少し、『良いところがあるんだ』
ただ、それだけでこんな気持ちを持ってしまった
ずっと、嫌ってたのに
ただそれだけで『好き』なってしまった
こんな気持ち、認めたくない
気がついた瞬間
終わってしまうような相手
認めたくない、のに
気持ちが溢れ出す
自分に伝える
あの人は自分にとって大切な人なのだと
本当は優しい人なのだと
傷つく度にその言葉で慰めるクセに
『自分』に冷たいだけだと
絶望的な言葉が頭に駆ける
何故、私は純血じゃないのだろう
何故、彼がマグルじゃないのだろう
何故、純血とマグルが争わなければいけないのだろう
何故、
何故、何故
でも、私がマグルじゃなかったら
あなたは私に興味を持ちもしなかっただろう
もし、あなたが純血じゃなかったら
私達は関わりもしなかった
ただの人、他人で終わっていただろう
私が『マグル』で彼が『純血』だったからこそ
彼に出会えて、今、彼を好きになっているんだと
そう、思うの
好きだから、大切だからこそ
この関係が苦しいのに
この関係じゃなければ
彼に出会いもしなかっただろう
そう考えると
出会わないよりは
ずっと、この関係の方が良いと
そう、思えてしまうの
確かにこの気持ちは『苦しい』時の方がずっと多い
でも
ふ、とした瞬間
あぁ、やっぱり
彼を好きになって良かったと
ほんの些細なことなのに
それだけで、幸せになれるの
あぁ、これが恋なんだって
気付かされるの
望みってほどでもない
別に叶わなくても構わない
でも、叶ったのなら
きっと、幸せなんだろうなって
わかるの
しょうがないじゃない
認めたくないけど、好き 何だもの
きっと、叶わないでしょうけど
でも、想うだけなら良いでしょう？
誰にも言わず、心の中に押し込めるから
だから、それだけは我が儘でも良いわよね？
これが、私の最初で最後のお願いだから
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