novel

□3人の学園生活
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ナイトオブラウンズが転校してきた。しかも2人も。スザクを加えるとこの学園には3人も皇帝直属の騎士がいることになる。

なんということだ!そんなに暇なのか!?

スザクだけでも厄介なのに、なぜその他の奴らにも気を配らなければならない。いや待て。これは向こうを探るチャンスになるかもしれない。カレンのこともある。ここは少し様子を見てみるのが得策か。そう思ってラウンズ共を観察し始めたのはいいのだが、いいのだが…。

「スザクー。なあなあ学校では先輩って呼んだ方がいいか?」

「なんか気持ち悪いからやめてくれ」

「そうか?いいと思ったんだけどなー」

「それより昼ご飯が食べにくいから離れてくれないか」

「お、スザクの弁当おいしそうだな!少しくれよ」

「はあ。全く仕方ないな」

そこの2人、くっつきすぎじゃないのか。
昼休みになってナイトオブスリーが教室まで来たと思ったら、なんだかんだで一緒にランチをすることになっていた。リヴァル達はシックスを呼びに行くとかでいなくなり、ロロは授業が長引いているのかでまだ来ないし、どういう訳かここには俺とスザクとジノ・ヴァインベルグしかいない。
で、俺の前のベンチに2人が座っているのだが。なぜ昼飯を食べるのにスザクの肩を組んでいるんだ。おかしいだろ。それ以前に2人の距離感が全くないのも変だ。なぜ尻から足がぴったりくっついている。スザクも嫌そうにしているが、その顔は実は許している表情だということは分かっているんだぞ。

「はい、ジノ」

「あーん」

「どう?」

「ん、んまい!やっぱ学校で食べると違うもんだなっ。な、先輩」

「はっ?」

急にスリーが俺の方を振り返った。そこで俺にふるのか。男同士で食べさせ合っている光景を見せられながら、俺は何を答えればいいというんだ。しかしこんなことでゼロとして敵に動揺を見せるわけにはいかない!

「あ、あぁ、そうですね」

「おいおい。学校ではそういうのやめろって」

「そうだよルルーシュ。ジノなんかタメ口くらいがちょうど良いんだから」

「なんだよそれ。ひでーなスザク」

「ははっ、そうだったな。どうも慣れなくて」

…スザク、俺がいながら目の前で他の男と笑い合うまでになったか。そうだな所詮、友達を裏切ったヤツだ。既に違う男に乗り換えていてもおかしくない。

「遅いなロロのヤツ」

思わずロロの名を出していた。決していたたまれないとかそういうんじゃない。スザクの前で弟思いの兄を演じるためだ。

「授業が長引いてるんじゃない?」

スザクが心配性なんだからと苦笑しながら言うが、誰のせいだと思ってるんだ。

「少し様子を見てくる」

「え?大丈夫だよ。ロロも子どもじゃないんだし」

「そうだが…やっぱり少し見てくる」

とっととこの場を離れさせろ!スザクが俺を呼ぶのを無視して校舎へと歩き出した。
なんなんだスザクのヤツ。俺への愛はその程度だったのか。くそっ。あとでスザクの前で散々ロロを甘やかしてやる。





「2人きりになっちゃったな」
「そうだね」
「スザクなんか嬉しそう?」
「うん。ルルーシュ可愛かったね」
「副会長さん?」
「あの様子は僕のこと気にしてくれてたよね。やっぱり記憶戻ってる?」
「スザクー。もう少し俺に分かり易く言ってくれ」
「別になんでもないよ」


fin


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