long story
□空白の世界(続)
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夢の中で目が覚めた。
夢の中だと認識できたのは、やっぱり夢だからだろうと思う。
「・・・何、ここ。」
ぼんやりとした意識のまま辺りを見渡す。
白すぎるくらい真っ白で、何もないところ。
足下にあるはずの影すらも暗くはない。
確か今日はみんなで遊園地に遊びに行った。
いつものメンバーに加え、すごく珍しい人たちも一緒に。
まぁ、全てはリボーンの計らいだったのだが。
遊園地内全ての乗り物を制覇したくらい、メチャクチャに遊んだ1日だった。
いや、みんながそれぞれ乗ったもの全てを合わせれば、全乗り物制覇もできていたような気がする。
目一杯遊び倒した後、みんなで山本の家に行き夕飯をご馳走になった。
相変わらず、ビアンキのポイズンクッキングには冷や汗をかかされたりもした。
いつも通りの非日常的な日常。
けど、いつもよりも嬉しかったし、何故かとても幸せに感じていた。
その夕飯の辺りからだ。
「俺、あの後どうしたんだっけ・・・?」
ここまでは思い出せるが、そこから先がどうしても思い出せない。
そう思ったその時。
「ツナ!」
誰かが、自分の名前を呼んだような気がした。
続