story

□マフラー
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もう秋になり、
夕方になると冷たい風が肌を刺す。


「はぁーっ、最近寒くなってきたね、ツナ君。」

「そう、だねっ。」


今でも信じられないよ・・・。
京子ちゃんから一緒に帰ろうって誘われるなんて。


しかも、山本はクラブで
獄寺君は何かの用事(何なんだろう?)。

2人っきりなんてかなり緊張するよ!!


「ツナ君?聞こえてる?」

「えっ?あっ、ごめん!
何だっけ?」


嬉しすぎて話聞いてなかった!
俺のバカーー!!


「今年の冬は雪降るかなって言ってたの。」

「・・うーん、どうだろ。
でも、今からこんなに寒いし・・降るかもだよね。
京子ちゃん、雪好きなの?」

「うん!大好き。」


そんな笑顔で言われたらこっちまで嬉しくなるよ。


「そっかぁ。
雪ってきれいだもんね。」

「それもあるんだけど、
雪が降ったらみんなで遊べるから。」

「え・・・。」


「雪だるま作ったり、かまくら作ったり。
あ!雪合戦とかもいいよね。」


相変わらずの無邪気な笑顔。


「雪が積もったら、
絶対みんなで遊ぼうねっ。」

「うん。そうだ・・・はくしゅっ!」


何で最後まで言えずにくしゃみしてんだよ!
俺!


「ツナ君、風邪?大丈夫?
・・あ、そうだ。」


うわーもう、かっこ悪すぎるってー・・・。


・・・ふわっ


「え」


首にかけられた
毛糸でできた暖かいもの・・・


「ツナ君にはいつもお世話になってるから。
マフラー編んでみたんだけど・・どうかな。」


京子ちゃんが俺のために?!
かっ・・・感激だぁ〜!!


「あっ、ありがとう!
すごいね。・・暖かい。」

「ふふっ、よかった。」


いつも、いつまでも、
こんな風に笑っていられたらいいな。


END



個人的にこの2人は大好きです。

ほのぼのしてて、
京子ちゃんはツナ君のこと好きなんでしょうかね?

最後がどうなろうと、2人には真剣に幸せになってほしいと思います!

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