リボーンの部屋

□日常
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「何だよ!いいじゃん言ってくれたって。獄寺は頑固なのな」
「てめぇこそあきらめろよ!!頑固なのはどっちだ!!!」
「獄寺の方!」
「アホか!!!」


数分後。

ちょっとしたことで始まった言い争いはあっという間に激化し。

もう今では、いつもどうりの喧嘩となっていた。


「なら、獄寺は何で言ってくれないんだよ!!!」
「なっ?!」


今までのとは違う質問に、獄寺がまたも戸惑う。


「そ、それは……。その、」
「なんだよ答えられねぇ理由なのかよ」
「違ぇよ!!第一、いつも声にしねぇけど言ってんだ!気付けよこの野球バカ!!」
「へっ?」
「あ……」


怒鳴りに怒鳴る獄寺の口から、本音がポロリと漏れてしまった。

山本も、それを聴き逃すほど馬鹿ではない。


「獄寺……」
「なっ、違……。か、勘違いすんな!そんな意味じゃねぇよ!!!」


焦りに焦った獄寺が次々と言い訳をする。

しかし。その言葉すべてがただの照れ隠しだという事を、赤く染まった頬が証明していた。

その様子を見ていた山本は、一瞬ポカンとした表情をした。

だが、すぐに満面の笑顔になり、口を開いた。


「獄寺、」
「何だよ」
「大好きv」
「っ!五月蠅ぇ!!」
「ははっ」


顔を真っ赤にして怒る獄寺を見て、山本は楽しそうに笑った。


(やっぱり、獄寺は可愛いのな!)






*終わり*
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