リボーンの部屋
□どうして……
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「俺、好きな奴ができたんですよ」
昼休み。
昼食を食べ終わって、何時ものように三人で話していた時に、獄寺が、照れたように笑って呟いた。
どうして……
ごめんな……
俺は、獄寺の事が好きだ。
中一の獄寺が転校してきたあの日。一目で好きになった。
男だという事は、しっかりと分かっていた。
でも、好きになってしまった。
しかも、これが俺の初恋だった。
あの頃の獄寺は、本当に、近寄り難いオーラを出していた。
常に眉間にしわを寄せて。派手なアクセサリーに身を包んで。まだ13歳だというのに煙草を吸って。
不良。
そんな言葉が、ピッタリと当てはまる奴だった。
周りの人間は、全員獄寺の事を怖がっていた。
でも、俺はそうは思わなかった。
皆は派手な風貌にビビっていたけど、俺は自分を守ろうとしてるみたいに見えて。
守ってやりたい。そう思うようになっていった。
きっと、この頃から俺は、獄寺にベタ惚れだったんだと思う。
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