リボーンの部屋

□ハジマリ
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「そんなとこに座り込んで溜息なんか吐いて。何やってんだ?」
「……シャマル……俺、男に告られちまった……」


半泣きになりながら、声を絞り出して言った。

そしてすぐにハッとなった。

何で俺、シャマルなんかに相談してんだ?こんな事言ったら絶対笑ってネタにされるのに!!

すぐに後悔の波にのみ込まれた。


「そーかそーか。意外と早かったじゃねぇか」


そう言ってシャマルは案の定笑いやがった。

って。あれ?今の発言、なんかおかしくねぇか?


「意外と早かったって事は、てめぇ俺が近々男に告られるって事知ってたのか?」
「ああ。つーか、告られるようにしたの俺だし」


今こいつ、さらりと問題発言しやがった。

俺が告られたのがシャマルのせいって事は、もしかしてこれ。


「トライデント・モスキートか?」
「当たり。ちなみに今隼人が罹ってるのは、『モテモテ病』っつって同性にだけ効くフェロモンが出てもてるようになる病気だ」


何だその最悪な病気。


「何で、そんなのを俺に?」
「てめぇがもてるからだ」
「は?」
「もてすぎなんだよ。この俺を差し置いて。だからちょっと灸をすえてやろうと思ってな」


何だそのガキくせぇ理由……。

俺は、そんな事の為にこんな目に合ってんのか?

マジで最悪だ。


「おいシャマル。そんなくだらねぇ事言ってねぇで治しやがれ」
「やだな。しばらくそのままでいろ。それに俺は、今からデートなんだよ」
「はあ?!」
「そーゆー事だ。じゃあ、せいぜい反省するんだな」


そう言って、シャマルは走っていっちまった。

最悪だ。ってか、これからどうしよう……。

そこまで思った時、十代目に勉強会に呼ばれていたことを思い出し、全速力でその場を後にした。








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