リボーンの部屋

□エプロン
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とりあえず、思いっきり怒鳴るとすっきりした。

チラッと山本を見ると、頭を垂れてしょんぼりしている。

反省しているようだ。仕方ない。許してやろう。


「はあ……。まあいい。今日は許してやるよ。まだ、裸エプロンじゃないだけマシだったし」


静かに、思ったことを告げた。すると、今までしょんぼりしていた山本がすごい勢いで顔を上げた。


「な、なんだよ……」
「獄寺、裸エプロンが良かったのか?!」
「は?」
「だって今、裸エプロンって……」
「あほか!!その後に『じゃないだけマシ』って言っただろ!!」


こいつ、話聴いてなかったのか?!

いや、その前に山本が裸エプロンって……。

想像してみる。



全然似合わないピンクのふりふりエプロン……。
そこから伸びる、日々のトレーニングで鍛えられた足と手……。
そして顎に付いた傷……。
健康的に日焼けした肌……。
そして、そんな見た目であのセリフ……。
「ご飯にする?お風呂にする?それとも……オ・レ?」


「おええ……」


想像しただけでもうやばい。キツイ。キツ過ぎる。


「裸エプロンかー。思いつかなかったなあ」


山本がのんきに笑う。

そして。


「獄寺、やって」
「ふざけんな!!」


間髪入れずに怒鳴る。

しかし、山本はそんなことお構いなしだ。


「いーじゃん。明日休みだし」


そう言いながら俺を抱き上げた。


「待て!どこ連れてく気だ!!」
「ん?ベット」
「なあ?!」
「キッチンの方がいいか?」
「どっちも嫌だ!下せえ!!」
「ベットでな〜」



結局、俺は
「ご飯にする?お風呂にする?それとも……オ・レ?」
を言わされ、そして案の定三つ目を選ばれた。







*終わり*
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