リボーンの部屋
□日常
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「獄寺、大好き」
ツナがいない、二人きりの昼休み。
突然、山本が口を開いた。
「はぁ?」
「好き、獄寺、大好き」
振り向きながら、山本がもう一度言葉を吐いた。
「な、んだよ……。突然」
「……言いたくなった」
戸惑う獄寺の疑問に、さらりと答えると、山本はなおも同じ言葉を言い続けた。
「心の底から、これでもかってぐらい好きだ!」
「だ、だからなんだよ」
「なのに、最近獄寺冷たい」
「……はぁ」
「な!はぁって何だよはぁって。こっちは真剣に悩んでんだ!!!」
そっけない獄寺の態度に、ついに山本も声を荒げ始めた。
「それで?」
「っ!!だから、獄寺からもたまには言って欲しいって事!」
「なっ?!」
思いもしなかった山本の意図に、獄寺の頬が一気に赤く染まった。
そして、目が泳ぐ。
「い、いいじゃねぇか。別にそんな事」
「そんな事じゃねぇって。俺ら付き合ってんのに、獄寺からは何も言ってくんねーんだもん。聴きたい」
「何がだもんだ!気色悪ぃ!!」
「それはいいから!言ってよ!!!」
たちまち言い争いになっていく。
二人は、お互いに言いたいことを叫びあって、息を切らしていった。
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