にょた部屋

□未来【5】
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「…ん、んっ……」
「タカヤ…」
「……ぁ、んです、か……?」
「きつい?」

元希さんが、心配そうにこっちを見てる。
元希さんだって切羽詰ってた顔してるくせに…

その問いかけに、首を横に振った。
大丈夫、大丈夫だから―――。





3月―――。
キャンプを終えた元希さんはペナントレースが始まる直前に帰ってきた。

久しぶりに抱き合った感触は今でも思い出せる。

うわ言のように、何度も繰り返される自分の名前。
もっと呼んでほしくて、必死で背中に縋りついた。
温かくて、安心する…
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