小説

□利央誕☆
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仲沢利央は、朝からカレンダーとにらめっこをしていた。

11/7の日付には、多分母親がつけたであろう花マル印がつけられている。


―――準さん、オレの誕生日知ってるかなぁ?
うーん。多分忘れてるよね。
自分の誕生日も忘れてるような人だもん。

でもそれでもいいや。

「オレ今日誕生日なんだよー」って言ったら、
きっと茶化しながらも「おめでと」って言ってくれるもん。

・・・でも、どうせなら、1番に言ってほしいな。

今日はオレのトクベツな日だから、きっと1番最初に準さんから「おめでとう」って言ってもらえるんだ!

ばーちゃん!お願いしますっ!!
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