小説

□背中の傷痕
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ぶん殴りたい衝動と、


今すぐ抱きつきたい衝動―――――。









部活が終わって部室にいる。
先輩はおおかた先に着替え終わり帰ったようだ。
残っているのはオレ達1年。
着替え終って出ようとする奴もいれば、まだユニフォームに身をつつみ話し込んでる奴もいる。

オレはといえば着替えながらいつものようにたわいもないことを宮川達としゃべっていた。

キィィ。ドアの開く音がして目をやる。
「織田、遅かったじゃん。」
「ああ。便所こんどってん。こんな時間になんでこむんやって話や」
「ぁあ?個室かよ。よく学校でできんな」
オレぜってー無理ぃ。とかチームメイトの笑い声。
いつもの部活終りの風景。



そう。

あれをみるまでは・・・
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