小説
□ガソリン172円
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偶然か。それとも必然か…
【ガソリン172円】
学校が終わると、いつもバイト先であるガソリンスタンドへ直行。
それが浜田の日常だった。
このガソリンスタンドでは、高校入学してから雇ってもらっているので、なんだかんだでもう一年お世話になっている。
…そういや、新しいバイトのヤツが来んのって今日だっけ?
制服に袖を通しながら店長がそんなこと言ってたなと思いだす。
コーハイかぁ…
脳裏にちらつく人物。
ブルブルと頭を振りかき消す。
コーハイなんて、いっぱいいんのに、なんで浮かんでくるのはいつも一人なんだろうな
鏡を見てキャップを被り直し、
今日も頑張りますか!
と気合を入れ表にでた。