にょた部屋

□未来【5】
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「…んだよー。でも、さぁ…」
「…?」
「タカヤ、嬉しいだろ」
「…なんでそーなるんですか。」

ほんとうにこの人の思考はわからない。
そしてまた、人の身体にキスを再開させる。
「元希さん。」そうせかすと、視線が合うとニヤリと笑った。

「だって、やめろとは言うけど、…嫌って言ったことねーもんな?」
「っ…!!!違いますっ!!!」

違うっ!!そう思いきり否定して、元希さんに背を向けて、頭まで布団を引っ張り上げた。そんなんじゃ…

…なー、タカヤ?と元希さんがオレを呼ぶけど、無視を決め込むことにした。
しかし、尚も返事しないオレを呼び続け、話しかける。
背中から抱きこまれて、元希さんの胸の中に収まってた。

「なー、なんで、そんな可愛いことするわけ?」
「……うるさいです。ちょっ、離れて下さい。」
「ヤダ。」

一向に恥ずかしさが薄まるわけではなく、
抱き締められた時にも感じる、元希さんのにおいがくすぐったい。
そして、元希さんの異変にも気づいた。

「…あのー、元希さん…。あたってるんです、けど?」
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