にょた部屋
□未来【5】
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何度目かの絶頂を迎えて、ベッドに倒れこんだ。
気持ちよくて、そのまま眠ってしまいそうだ。
そんなことを考えていると、ちゅっ、ちゅっと額や頬にキスされたのがわかった。段々と首筋、胸へと下りてくる。
ふわふわとする意識の中、元希さんのキスはとても気持ちよくて…
もう一度、唇が首筋に戻ってきたと思ったら、キツク吸われた。
「…ン、元希さん。」
「…ん?起きた?」
間近に元希さんの顔がある。
整って、どきどきする顔。
「…アトつけないでってこないだ言ったじゃないですか。」
「だって、タカヤはオレのモンっつーシルシじゃん。」
「…そんな恥ずかしいこと言わないでください。着換える時とか隠すの大変なんですよ。」
本当に大変なのだ。まだ服で隠れる場所ならいい。
こないだはうっかり篠岡に、虫さされ?とか言われてしまって顔から火がでそうだったのに。
クルクルとオレの髪を弄びながら、いたずらっこのように笑う元希さんは「見せときゃいーじゃん」と言い、間髪いれず「バカ」と罵った。