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□相談相手はよく考えましょう。
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普段、全くと言って良いほど関わりがない人に、いきなり話しかけられると、人は硬直するモノだ。(精霊は除外すべし)
「えっと、さ。エンパイア…少し良いか?」
『なんじゃ?ロイド』
赤。全身赤の人間に話しかけられたのは、世界樹の精霊。
「そ、相談したい事があるんだが…」
ロイドは、頬をかきながら言う。
「えーっとだな…その」
普段なら、何事もハッキリ言う人間が、言葉を濁しながら言う様は…ハッキリ言って気持ち悪い。 (しかも頬を赤く染めながらなら、尚更だ)
『おい。』
不意に、ロイドの真隣から声が掛かった
「オルド!?」
『この部屋の主を無視とは…言い度胸だな…ロイド』
声をかけたのは、本を読んでいたオルド。
「わ、悪いッ!!」
『まぁまぁ、言いじゃろう?してロイド。相談とは何じゃ?』
ニコニコと笑いながら、エンパイアがロイドにきく。オルドも気になるのか、本を閉じてじっとロイドを見る。
「…ι」
ロイドは苦笑しながら、エンパイアとオルドに相談を始めた。
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