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□love call
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ケホッ…コホッ
室内のベッドに何時もなら結んでいるゴムを外し、長い髪をおろしながら、青年は咳き込む。
ppp…
小さな音が鳴り、青年の隣に居た彼が体温計を取る
『37°6.…ったく、雨の中、傘も差さずに帰ってくるからだぜ?』
『ケホッ…、すま、ない。スパーダ…』
青年は熱に浮かされながら礼を言う
『今日は1日大人しくしてろよ?ヴェイグ。』
スパーダは、ヴェイグの額に熱さまシートを張りながら言った。
『あぁ…』
スパーダは溜め息を吐き出し、ヴェイグの首もとまで毛布を上げた。
『んじゃ俺はルカ達と約束があるから、何かあったら、そうだな…セネル辺りでも呼べよ?』
『そう、する。』
スパーダは、汗に濡れたヴェイグの服を持ち部屋を出て行った。
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