Short Dream

□その不意打ちは反則です。
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(・・・退屈だなぁ〜)


ソファーに寝転がりながら窓の外をぼんやりと眺める。

いい天気。
干してある洗濯物が風にゆらいで気持ちよさそう。
あーこんな日はどっかドライブとか出掛けたら気持ちいいだろうなぁ
窓を全開にして海辺とか走りたい。

あぁ!この閉め切られた空間から抜け出したい!


・・・なんて思っても所詮は叶わぬ夢。


愛しの彼はここ数日ほど自宅スタジオに篭りっきりの毎日。
顔を合わすのはとても食事時とはいえないような時間に食卓に付く時くらい。

『一緒にいるだけでいい!邪魔しないから!』

と、三日前に無理矢理転がり込んだ私に少し機嫌が悪そうに眉を顰めたけど(一瞬ね、一瞬!)
文句も言わず置いてくれてる。
贅沢なんて言えないよなぁ〜と思いつつも外が恋しくなってしまう。
前に一緒に外に出掛けたのはいつだろう?
まぁそれも私が無理矢理引きずって連れ出したのだけれど。
・・・あの時の不機嫌な顔は忘れられない。

(ひさし・・・超インドアだしね)

ゴロゴロしながらとりあえず今日は何して時間を潰そうかと考えながらテレビを付ける。
特におもしろい番組無いな・・・
昨日は何したっけ?
そういえばリビングを掃除機かけてキッチンの片付けしたなぁ
やり出したら結構ハマッて気づいたら丸一日潰れたんだった。

・・・本当、なにやってんだろう私・・

忙しい彼と休みが合うのなんて奇跡的と言っていい程無い。
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