♪♪♪

□Ring 00
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Ring 00



久しぶりの休日。
空は青く澄み渡っていて気持ちの良い朝を迎えた。

車のキーを取り駐車場へと向かう。
エンジンをかけアクセルを踏む。

行き先は君の家。

今日は久しぶりのデートだ。


家の近くに車を付けると携帯を取りだしメールする。

“着いたよ”

何て簡単な文だろう。
でも携帯のメールは苦手だ。

数分も経たない内にディスプレイが光り、メールを受信。

“今から行きます!”

いつもなら付いてくるはずの絵文字も無い彼女のメールに慌てているのだろうと
その姿を想像するとつい、頬が緩んでしまう。

携帯を閉じバックミラーに目をやる。
この時間は嫌いじゃない。
きっと彼女は息を切らして走ってくるだろう。

今日は何を話してくれるんだろーとか

今日はどんな表情を見せてくれるんだろーとか


そうやって彼女の事を考えて過ごす一時は彼女への想いで胸がいっぱいになる。


今どれだけ幸せか、と言葉にするのは難しいけれど彼女と過ごす時間は幸せに満ちあふれている。
それで十分だ。



衣服越しにジーンズのポケットへと触れる。


固く、四角い箱。

中身は誓いの証。





今日、君を抱きしめ誓うよ。


二人で幸せになろうと。







END*

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