UNDER

□愛、と呼べ〜side T〜
1ページ/3ページ

名もよく分からない女は俺が呼べば黙って俺に付いてくる。

馬鹿だな。
とは思わない。

一番馬鹿なのは俺自身だから。



行為の最中は決して目を開けない。

開けても閉じても浮かぶのは名無しさんなのだからどっちでも同じ事。

ならば閉じよう。

俺の世界には名無しさんがいればいい。



目の裏に浮かぶのは彼女の身体。

柔らかなラインを描く彼女の身体に欲情する。
もう何度想像しただろう?


もう名無しさんの事を考えないと勃たないように出来てしまった俺の身体。

呪縛のようだ。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ