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□愛、と呼べ
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「早く脱いで。」



テルはヒドイ男だ。

私が誘ったら断るくせに自分の都合の良いときだけ私を呼んで抱く。


都心から離れた小さいホテル。

名も分からぬ町。

呼び出されるのはいつもそんな場所。

決して彼の家には連れて行ってはくれない。



ねぇどうして?

でも嫌いになれない。


テルに抱かれるのなら、

一番近くにいて体温、息づかいを感じられるのなら

テルと一緒に居られるのなら場所なんてどこでも良かった。


私はこんなにもテルに惹かれて大好きなのにテルの心の中には私はいない。



只の性欲処理の道具だ。



彼の冷たい唇にキスをされ、乱暴に服を脱がされる。




優しい言葉も愛撫も無くて

冷たいベットに力強く押しつけられ痛いと叫んでも彼は聞こうともしない。


そんなヒドイ男の手の動き一つ一つに反応して感じて、熱くなる。

まだ彼の顔が見たいのに顔も上気して視界もだんだんぼやけてくる。
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