08/04の日記
21:58
夏は色んな楽しみがあっていいよね
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今日はやけに外が騒がしいなと思い窓の外を眺める。
マンション下の歩道には色とりどりの浴衣を着た女性が数人歩いていて、彼女たちの声がここまで聞こえてきたらしい。
髪も綺麗に結い上げられていて頬もほんのりピンク色。
見てるこっちまでうきうきしてしまいそうなくらい彼女たちは輝いて見えた。
(・・近所のお祭り今日だったんだ・・・)
行き交う楽しそうに笑っている人達を見てるとどこか羨ましく思ってしまう。
いーなー。
わたあめ、林檎飴、やきそば、焼き鳥・・・
金魚すくいもしたいなぁ
でもやっぱり一番は浴衣が着たい。
だって女の子ですもの。
「(もう少し早く知ってたら用意したんだけどな)」
「どうしたの?」
ぽん、と肩口に顔をのせて後ろから抱きしめられた。
私はホラ、と窓の外を指す。
テルさんは視線を移すと先ほどの浴衣の子達を見つけるとお、と声を出した。
「浴衣かぁ〜いいよねー」
「・・・・」
ニコニコと嬉しそうに笑うテルさんにちょっとムッとしてしまう。
そりゃそうだよね
やっぱり地味な部屋着よりは煌びやかな浴衣に惹かれるよね!
「私だって知ってたら着てたもん」
「えー着なくていいよ」
「は!?」
「んーーだって浴衣なんて着られたら俺、直視できないよ?
ドキドキしすぎて」
どうしたらいいんだろうねー?なんて呑気に笑ってるテルさんに私は息が詰まって何も言えなくなってしまった。
・・・・私の方がドキドキし過ぎて倒れそうなんですけど。
END
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