眠れる森のクランベリー
∞王国。それは怠け者の国王"ヨコ"と、しっかりものの王妃"ヒナ"が治める王国。
「ヒナー。」
「なんや。」
ヨコは"GAMEOVER"の文字が映っているゲーム機を放ると、計算機と帳簿に向き合っているヒナに近づいた。
「なぁ、そんなんもーええから子作りせぇへん?」
「は?」
「ええやんー。俺子供はよ欲しいんやもんー。」
「おまえなー。子作りは計画的にせなあかんのやで!!」
「わかってるわ!!言うても俺王様やで?!大丈夫やって!!ほらヤるでー!!ぐほぉっ」
「ヤられる前に殺る、名言やな。」
ヒナの拳は綺麗にヨコのお腹にヒットしていた。
「かはっかはっ…おまえほんまゴリラっ。」
「ほなおまえはゴリラの夫や。…?ゔ、お゙ぇぇええ!!」
「?!ちょ、大丈夫か?!」
「っ…あかんヨコ。やってもうたかも、わたしとしたことが。」
∞王国に"王妃妊娠!!"のニュースが流れたのは次の日のことだった。