書庫X

□かくれんぼ
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アイツは言った。


「今からAF学園全域を使ってかくれんぼをしよう」

と。




「かくれんぼ??・・・ハッ。俺にそんな子供遊びを!・・・いいだろう。どちらが鬼だ??」

「私が鬼をやろう。ルルーシュは隠れるんだよ」

それから、100を数えたら探しにくると。そう告げてどこかに行った。





しかし、いきなり何を言い出したんだ、アイツは。
俺に頭脳系のゲームを持ち出す辺り、バカとしか言いようがない。
もう、以前の俺ではない。
負けるはずがないのだ!




100秒の間に綿密なシュミレーションをした上で、見つからないと踏んだ図書館。

あいにく利用者がいなかったが、物音を立てないように本棚の裏に隠れた。



そこで気づいた




もしかすると、見つかるまで終わらないのではないか、と。

だとしたら、俺は勝てないではないか!



なんていうことだ・・・
まさかこんな落とし穴があったとは・・・

俺の敗北が決定してしまったのか??

・・・否、まだ勝敗はある!


俺は即座に携帯を出し、電話をかけた


「ん、もしもし?」

いつもの声の調子で電話に出た相手に用件のみを伝えた。




「今から10分以内に見つからなかったら俺の勝ちだ。いいな!」


「うん・・・いいよ、でももう見つけるから無駄かな??」


なっ!
何だと・・・俺の何度も出方を予測した後の最高の場所が!
いや、しかしハッタリかもしれない。
と考えてるうちに、図書館のドアが開いた。
そのままスタスタと何の迷いもなく俺の隠れた場所まで来てからにっこりと笑い


「み〜つけた」



そう、電話越しに言った。








******


「なぜ、あそこに隠れているとわかった??」


「ん〜??」


のんびりと寛いでいるシュナイゼルに聞く。


「私は、ルルーシュの居場所ならわかるんだよ」


「答えになってないぞ」


「・・・それだけルルーシュを愛しているていうことだよ」



・・・その言葉だけで十分な気がしてくるからコイツは不思議だ・・・まぁそれだけ俺が毒されているということなのか・・・


結局のところ、何故見つかったのかは本当にわからなかった。
けど、少しはアイツの言う愛故ってのを信じてやってもいいと思った










END
・・・何がしたかったんだろうかι

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