戦国BASARA
□Dreams come tree
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その晩、奥州は晴れに晴れ渡っていた。
「政宗様」
「・・・・・小十郎か。」
その晴れ渡った夜空を、酒を飲みながら楽しんでいた奥州筆頭・伊達政宗。
「酒の方はどうですか?」
「あぁ、旨いぜ。星もキレイだしな。」
そういうと政宗は再び空のほうを向き、ぐぃっと酒を飲み干した。
「お前もどうだ?小十郎。」
「・・・・・・・・いえ。わたしは結構です。」
「・・・・そうか」
「・・・・政宗様?」
どうも様子がおかしい政宗に、小十郎は思いきって聞いてみた。
「何故そんな辛そうな顔をなさっているのです?」
「・・・・・・・・・・・。」
小十郎のその問いにも政宗は黙ったままだ。
「・・・・・・・なぁ、小十郎。」
不意に政宗が口を開いた。
「今日は何の日か・・・・知ってるか?」