るろうに二人
□喧嘩の男
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私たちが入ったのは、牛鍋屋の『赤べこ』。
「いやっしゃいましー。あらあ!
薫ちゃん、華乃ちゃん。」
店の中に入ると、関西弁な彼女が、迎えてくれる。
「お久しぶりです、妙さん。」
『こんにちわ!』
「久しぶりねぇホンマ、元気そうで何よりやわあ!」
『お妙さんも』
「ありがとうな!
それしても、今日は見ぃひん人ら、連れてるなぁ」
お妙さんは、私たちの後ろにいる、
剣心さん、宗次郎君、弥彦君を見た。
「そちらの、赤い服来たお兄さんは、薫ちゃんの恋人で、
青い服の人は、華乃ちゃんの恋人で、
ちっこい子は、どっちかの子供?」
あ・・・それは無いな・・・
お姉ちゃんは有りかもだけど。
でも、弥彦君が子供っていうのは、ちょと…いやだいぶ無理が……
「ちがいますって!うちの食客+掃除人+門下生ですって!」
掃除人て……
「なっちょらん!!」
『「「「「!?」」」」』
わわ!びっくりした・・・
「そんなやり方では、自由民権の世は来やせん!
もっともっと、過激的に・・・」
「しかしそれでは、板垣先生を地へ追うも同然。」
「〜〜〜〜〜」
「〜〜〜〜〜〜」
『な、何ですか…?』
「たまぁに来る人等なんやけど、いっつもああなんよ。」
「自由民権の壮士の様でござるな。」
「なんだか話の内容が分からないわ。」
「所詮、ただの酔っ払いだぜ。」
「そうですね。」
『(え?)えっと・・・だれか、強い人を呼んで、叱った方が・・・』
「ええよ、ええよ。」