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□GLAY ヒサジロ
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僕は最近、気になることがある。

それは、尚くんについてだ。

ここ何週間か、目も合わせてくれないんだ。

けど、僕的には尚くんの気に障るような事をしたような覚えは無い。(多分)

何でだろう?

「…ろぅ、じろう!!」

「はっ…!!」


「はじゃないよ、もう〜…」

た、琢郎くんに怒られちゃった…

「ご、ごめん…」

クソゥ、こんな風になったのも全部尚くんのせいだ!

後で問いつめてやるんだから!!

†††††††††
収録後…

「尚くん、ちょっといい?」

帰り際に一服している尚くんに声をかけた。


「なんだよ」

よし…

「最近さ…尚くん、僕の事避けてない?」

そう言うと、煙草をくわえている尚くんの唇がピクッと動く。

…やっぱ図星なんだ…

「別に、避けてねぇよ。じろうの被害妄想だろ。」

ムカッ

腹立つなぁっ!!
こうなったら何としてでも暴いてやる!!

「嘘だ、絶対避けてる。何で?」

「避けてねぇってんだろ!!しつこいなぁ!!」

「なんでそんな頑なの!?いいじゃん、教えてくれたって!!」

「言ったらお前が後悔する事になる!」

そう言い放った瞬間、尚くんの顔が「しまった」って顔になった。


「なぁ、教えてくれよ。僕が関係してるんだろ?」

「…どうなってもしんねぇぞ。」

「えっ…」


何を、て言おうとした時、口が塞がれた。

「ん、ンっ!?」

ここ、これって…キス!?

こんなの…初めてだ…

唇を合わせるだけじゃなく、舌まで入って…

「んっ、ぅう」

ダメだ、払いのけられない…

「っ…はぁ」

やっとのことで口が離せた。

意識は朦朧として、軽く飛んでいた。


「俺の言いたい事はこういう事だよ。」

「へ…?」

尚くんが何を言ってるかなんて、殆ど聞き取れないような状態だ。

「じゃあ、オレ帰るから」

「うん…」

パタン…

……

……

ってちょっと待てぇぇ!!

腰がたたないんだよぉ!!

帰れないよー!!

どうしよぉー!

「…最低だっ」

とりあえず、高ぶりが収まるまでジッとしてるしかないな…

†††††††††

僕は、なんとか家に帰ってこれた。

「とんだ災難だぁ…」

いきなりキスするんだから!

こういう事ってどういう事だよ!!!

あんなコトしといて理由教えてくれないなんて!


「酷いよ、もぅ…」
明日琢郎君にどういう事か聞いてみよう。
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