Rebellion Heart
□崩壊の予兆
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父「お前は、闇夜を統べる竜の支配者だ」
幼かった竜夜に、父親は常々そう言い聞かせていた。
父「その器たる力を持って生まれた・・・・」
竜夜「何を言っているのか分からないよ・・・・・・」
竜夜を見る父の目は冷たく・・・・本当に自分を見ているのか、言っている内容よりも不確かで――――
母「さあ、お行きなさい。 私達の為に――」
竜夜「嫌だ! 嫌だよ!! 何で――!!」
笑った――
確かに笑ったのだ。
母は、自分の子を贄として差し出す事に躊躇いなどないかの様に・・・・・・
寒気すら感じさせる程、妖しく、冷たく笑ったのだ。
竜夜「お父さん! お母さん!! ――――――!!」
幼い子供の悲しみと絶望に彩られた叫びは虚空に消え、
この日――――
少年は“人柱力”と成った。
――――
――