100のお題に挑戦!
□[004]ストロベリィ
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『閃、お願いがあるんだ。』
最近、頭領は俺をかまいすぎだと…思う。
「なんですか?」
夕食後に突然頭領の部屋に呼ばれる。
『…これ。。』
ガサゴソと何やら袋の中から取り出した
「あの?頭領??」
『閃、髪を洗わせてほしい』
「はぁ?!///」
なぜそういう話になるのか一瞬パニくる
「嫌です!もしかして用件はそれだけですか?」
『いや、ボディソープも、クリーム、あとマッサージオイル…などもあったりするんだが…。
できればフルコースでやりたい(きらーんっ)』
「え??///」
とても楽しそうな、人をからかう様な表情。
こんな表情の時は、冗談で言ってるのか本気で言っているのかの判断が難しい。
…だが大概、冗談の様な事を笑顔で言い、本気な場合が多い。のが、今までのパターン。
今回もやはり??;
すべてピンク色の可愛らしい容器に入っていて、それらが次々に並べられていくと、ほのかな苺の甘い香りが鼻孔をくすぐる。
いったいどういうつもりなのかが見当がつかなくて、でも、とりあえず丁重に謹んでお断りしなければ。。。
「あの・・頭領?俺…」
『これさー。翡葉がくれたんだけど…』
(人の話きけー!!てか今のワザと話を変えられた?)
『こんな甘ったるい香りなんて俺に似合わないだろう?だから、お前に。』
「お、俺だってそんなの似合いませんよっ!!」
『まぁまぁまぁ、いいじゃないか
さぁ。行こうか。風呂場へvv』
手をつかまれ、無理やり連れて行かれそうになる。
「ちょ!!待って下さいっ!」
その場に留まろうと、あわてて抵抗する。
『閃。あんまりイヤイヤってしてると、お姫様抱っこで連れて行くぞ?』
耳元で囁かれたその声色が脅迫めいてる…。
さーと血の気がひく音と共に俺は抵抗する事すら出来ず、大人しく頭領に従うしかなかった。