只今のお話:黒子のバスケ一つ(赤司君とリコちゃんがこんな出会いだったら良いなと言う妄想話)











「僕は髪の短い方が好みだ」


ジャキ、と音がした。
誰もがその場で固まった。

緑間も、黄瀬も、青峰や桃井も。唯一、いつもと変わらず紫原だけはお菓子をボリボリ食べている。

もちろん、黒子や火神、日向に伊月、誠凛メンバーも誰一人動かなかった。否、動けなかった。


ただ一人、リコだけはゆっくりと口を開いた。


「…貴方、何して…」


「以前貴女を見かけた時は髪は短かったはずだ。嗚呼…願掛け、ってやつだっけか?そんなのしなくて良いですよ。僕は、こっちの方が好きなんですから」


そう言いながら、赤司征十郎はジャキジャキと鋏を動かし、切っていく。

リコの、願いを込めていた髪を――……


「…っ、てめっ…!」

「ばっ、待て日向!」

今にも飛び出しそうな日向を、伊月と小金井が懸命に止める。


「ふふ、これで良し。やぁ、皆。また会ったね」


ニコリと爽やかすぎるくらい爽やかな笑みを貼り付け、赤司征十郎は笑った。








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とあるサイト様でリコちゃんが髪を伸ばしているのは赤司君と絡むフラグじゃないか、と書かれていたのにそうだったら美味しい!と私が勝手に思って突発的に書いたものです。
赤司君とリコちゃん本誌でも絡んで欲しい。






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