山ツナ骸

□幾千の夜@
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―――……かしゃん。

ペンの落ちる音がした。






「なんですって…?
もう一回言って下さい。」


クロームは困ったように話し始める。

「…昨日。
ボスが御亡くなりになりました。」







幾 千 の夜


クロームの話はこうだった。


昨日の敵対ファミリーとの会談で、
『彼』は撃たれてしまった。
部下達が着いた頃には、
もう死んでいたらしい。


「…そうですか。
葬儀はいつですか、僕も行きましょう。」


それが、
とクロームは話しだす。

「葬儀は……。」



『無い』そうです。














――……その時。
自分の中で、何か切れる音がした。
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