☆MEET CHOCOLATE☆

□☆MEET CHOCOLATE☆
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チョコレートが出来る過程☆1/5
[桜花散る中、師は笑う]



春――。
暖かくも、ほのかに冷たさを見せる春風に押されながら、学生はこの時期に羽ばたく。
世を知り…苦を知り…楽を知り…今羽ばたきを見せる――。
はたまた、世を知る、苦を知る、楽を知ると、意気揚々と昨年同様に、学校へと足を運ぶ学生もいるだろう。
所謂、学校内での新上級生達等が、それであろう。だが、高校、大学の新入生は、春風舞う4月の前、3月…いや更に前だ…10月付近の苦労を越えて春風に押されている。うむ、思えば3月も捨てた物じゃない。なぜなら、“感動”というマジシャンに、皆が落涙を許す月だからだ。あれはいい物だ。
…失敬、ホワイトデーなる物を忘れていた。
ホワイトデー…3月15日、聖夜…その1月前、女の子が騒いだおかげがあり、活気が溢れる日だ。
…これまた失敬、騒いでなかった方もいるのを忘れていた。…申し訳ありません。
話を戻し、ホワイトデーは一部の男の子しか、騒がない。
今日の日本の女の子は、男の子にチョコレートをあげなさ過ぎるのが原い

「痛っ!」
「お前、何書いてる?」

畜生、人がいい感じで条件作文を書いていたのにっ!あー、せっかくの面倒授業「国語」が作文なのに、こういう時に話しかけてくる奴いるよなー…俺の後ろの席の人類みたいなの。

「…え?お前寝てんの?」

うるせっ!集中してんだよ!

「えーつまんねぇ」

知るかぁ!…続きを…えーっと…えと…え…

「っだぁ!…おい、テメェの性でイントネーションが死んだじゃねーか」
「なんだ、生きてんじゃん」
「生きてますー、僕ピンピンに生きてますー」

「そこ、静かに作文書く」

「は…はぁい…」

やべ、先生に指摘された。つか、元はと言えば…

チラっと、後ろの席を見ると、腕を机上に組んで、頭を枕(組んだ腕)に置いてるのが見えた。

「寝るの早っ!!」
「風間!静かに書けと言っただろう!」
「す…すんません…」

くそ、突っ込みしちまった揚句、先生にも怒られちまったよ…!
評価やべーかなー……

<ハハッ、怒られてるぜ>
<何、今の、突っ込み…?クスッ>
<寝るの早っとか…クッ…フ…フッ>

周りの評価もやばそうだなー……
つか、あいつまだ寝て…

後ろを向くと、体を小刻みに揺らしているバカがいた。

この野郎…!


風間楓人(カザマフウト)…風間楓人っと…あったあった…やはり教師として今のは見逃せないな…うむ。

先生の評価はバッチリ悪かったとさ。

にしても…国語の授業を作文にしたのは正解だな…漫画が読める読める…ククッ、ほらもがけ1年生!…4月に合わせて「春」のテーマにしたのも正解だな。皆悩んでいる…クハ…ハ…やば、この場面ウケる!ウハハ!最高。

<先生揺れてない?>
<え?どれ…そう?>
<揺れてるってぇ>
<そうかなぁ…>

クハ…ハハッ
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