雛鼠作

□立てば?座れば?歩けば?
1ページ/2ページ

ナルト「あ!」

いつものように突然大声を上げるナルト。
横で歩いていたサスケはナルトの視線を追いかけるが、何を見ているのか良く解らない。

ナルト「見てみろよ!すっげー立派な牡丹!」

植物好きのナルトらしい反応。
確かに2mを超えた佇まいと、花の王にふさわしい花の開きは見事としか言いようが無い。

ナルト「やっぱり綺麗だよな!えっと、座れば牡丹?」

花言葉は王者の風格って言うんだぜ。と自分の知識を披露しているナルト。
隣にいるのに、花しか見ていないナルト。

同じ物を見ていたいのに。
きっとそう思っているのは自分だけで、その温度差がひどく煩わしい。

無防備な首に手を回し、近づいた青い眼に自分が映る事に安心して、バカみたいに開けてた口をふさいでやった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ