雛鼠作
□立てば?座れば?歩けば?
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ナルト「あ!」
いつものように突然大声を上げるナルト。
横で歩いていたサスケはナルトの視線を追いかけるが、何を見ているのか良く解らない。
ナルト「見てみろよ!すっげー立派な牡丹!」
植物好きのナルトらしい反応。
確かに2mを超えた佇まいと、花の王にふさわしい花の開きは見事としか言いようが無い。
ナルト「やっぱり綺麗だよな!えっと、座れば牡丹?」
花言葉は王者の風格って言うんだぜ。と自分の知識を披露しているナルト。
隣にいるのに、花しか見ていないナルト。
同じ物を見ていたいのに。
きっとそう思っているのは自分だけで、その温度差がひどく煩わしい。
無防備な首に手を回し、近づいた青い眼に自分が映る事に安心して、バカみたいに開けてた口をふさいでやった。