雛鼠作
□クリスマス当日
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威勢のいいお兄さん達が乗ったトラックが角を曲がるまで見送ると、ほっと溜め息を吐く。
これでもう後戻りはできない。
あいつに嫌な顔をされるかもしれないと不安はあるが、そうなったら元に戻せばいいんだと腹をくくる。
よし!と気合いを入れて時間を確認すると、15時を回ったところだった。
今から買い物に行けば、サスケが帰る頃には問題なく食事の用意は終わるだろう。
「うーん。日本食でー、さっぱりしてる物。は、一杯あるけどクリスマスっぽくしたいよなあ」
声に出して考えながら部屋に戻る。
プレゼントが気に入られないかも知れないから、食事だけでも喜んでもらいたい。
「から揚げはー、チューリップチキンにでもするか?後は、散らし寿司かな。でも、それじゃあ寒いか。なんかスープを・・・。やっぱり味噌汁?中身何にするかなあ?」
冷蔵庫を開けて中身を確認するが、調味料がしかない。
「さてと、あんまり買い物に時間かけたくねーし、車使っていくか」
勝手知ったる何とやら、実はサスケの物であるこの家の鍵と、さらにこれまたサスケの車の鍵を拝借すると大混雑であろうスーパーへと向かった。