BLACK作

□とある忍術の広域雷撃(サンダーボルト)
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それは数日前の事だった。
容姿端麗にして文武両道、が無愛想で喧嘩っ早いサスケは、今日も不良に絡まれていた。
不良A「てめぇか。ウチの後輩をかわいがってくれたのは。ァン?」
サスケ(絡んで来たのはそっちだろ…)
不良B「何とか言えよ。ビビって声も出ねーか?」
サスケ(目が合う奴は皆、気まずそうに走り去る。無理も無い、それが賢いやり方だ。誰だって自分が一番可愛い。面倒に首を突っ込むべきじゃない。)
不良C「どうする?引ん剥いて写真でも撮るか?女共には人気あるんだろ?」
サスケ(1…2…8人か。仕方無い、やるか。)

サスケが拳を握ると、不意にその手を取る人影が現れた。

???「いやー、探したってばよ。勝手にはぐれちゃダメだぜ。」
サスケ「誰だテメー。」
???「…。」
サスケ「……。」
不良達「………。」
???「だーっ!お前ってば!知り合いのふりして連れ出してやろう作戦が台無しじゃねーか!」
サスケ「は?頼んでねーよ。」
不良D「なんだ金髪?なんか文句あんのか?」
???「あーもうなんか面倒になってきたってばよ…。あぁその通り!文句大有りだってばよ!俺様は『うずまきナルト』テメェらみてーなのが一番許せねー!大体さっきから見てりゃ何だよ、こんな生っ白い女みてーな奴に寄ってたかって。」
サスケ(…女だと?)
ナルト「無愛想だし、年上に対する口の聞き方も知らねーって感じじゃねーか。こんな奴相手にしてないで…ん?」
サスケ「…俺が一番許せないのは…お前だ!!」

‐ 千鳥流し! ‐

走り抜ける雷光。
崩れ落ちた不良達の中、一着の長ランが風になびいていた。

ナルト「あっぶねー。」
サスケ(避けられた?いや、効かなかった?!)
ナルト「やべ、人が集まって来ちまった。じゃあな!」
サスケ「あ…おい…」
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