BLACK作

□黄金色ゆらゆら
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卯月末日、波の国。
木の葉よりもやや寒冷な気候である波の国では、遠くの山肌にまだ雪が残っているのが見える。

ナルト「うはー。山には雪、町には桜だってばよ!」
サスケ「確かに絶景だが、他にめぼしい見所も無い小さな町だろ?」
ナルト「まあまあ。婆ちゃんだって任務が終わり次第休暇に入っていいって言ってたんだし。ゴールデン…なんとかだろ?」
サスケ「あんな簡単な任務の後に休暇と言われてもな…」
ナルト「いーじゃん、いーじゃん。俺もあれ以来一度も来てなかったし。なんか色々思い出しちまったぜ。」
サスケ「ナルト大橋か…。しかし、橋桁の補修なんて俺達が出向く程の仕事とは思えないが。」
ナルト「ん〜…。婆ちゃんに言わせると、この時期の激しい潮流は下忍には危険だって言ってたぜ。それにサメなんかも頻繁に出るって。」
サスケ「潮は穏やかだったし、鮫なんか一匹も見なかったじゃないか。」
ナルト「……。あ、旅館発見〜。俺、受付してくるってばよ〜。」
サスケ「やれやれ…。」

逃げるように走って行くナルトを追う事もせず、サスケはゆっくりと旅館に向かって歩いて行った。
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