08/25の日記
02:59
魔王様の憂鬱F
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「生憎僕の家はここなので。あなたこそさっさと人間の町に帰ったらどうですか?」
「あははっ。」
「ふふっ。」
「……君とはいつか決着をつけたいと思ってたんだ。」
「奇遇ですね、僕もです。」
「え〜〜、君と奇遇なんてやだよ気持ち悪い。ルルーシュならいいけどv」
「それはこっちのセリフです!!兄さんなら飛び跳ねたいくらい嬉しいけど何が悲しくてあなたなんかと……っ!!」
「………。」チャキッ
「………。」チャキッ
「………。(もうどうにでもなれ…。)」
俺も結構図太くなったと思う。
後方から君にルルーシュは勿体無いんだよ、はっそれはこっちの台詞です!!あなたなんかどっかの盗賊にでも殺されればいい!!なんだとコンニャロー!!なんですかっ!!
なんて会話が聞こえても気にならなくなったからな。
ボーっと眺めてると隣からクスクスと笑う声がして、ナナリーが言い争う光景を見て笑っていた。
「平和ですね、お兄さまv」
「そうだな。」
願わくば、こんな日々がずっと続くように……。
ヒートアップするバトルというか殺し合いを背後に、俺は四人分の紅茶を淹れるべく立ち上がった。
end
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02:46
魔王様の憂鬱E
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――――こうして、前代未聞の勇者と魔王の友情?が結ばれ、現在に至るわけ、何だが……。
あろうことかスザクの奴、いつもいつも食べるか寝るか話すか遊ぶ、(そして時々俺に、せっ…性的イタズラをする…///)そのどれかしかしてないじゃないかっ!!
ちょっと位手伝えばいいものを細かいことは向かない、とかいって部屋に閉じこもるし!!
全く、あんな奴城に入れるんじゃなかった!!
「ねぇルルーシュ、何怒ってるの?」
「別に怒ってない。」
「嘘ばっかり。だって眉間に皺が寄ってるよ?ルルーシュの肌はこんなにきれいなのに皺が寄ると勿体無いよ。」
「なっ……///」
またこいつは口説き文句をさらっと…///
恥ずかしい奴めっ///
「僕、ルルーシュにはいつも笑っていてほしいな?」
「スザK……」
「兄さんに触るなこのスケコマシーー!!」
「買鴻!?」
「ちっ……このブラコンめ。」
「ブラコンで悪いですか?僕の全ては兄さんなんです。だからさっさと僕の兄さんから離れて下さい。」
「あははっ、残念だけどルルーシュは君のじゃないよ?ルルーシュは僕のだからブラコン君はさっさと帰ったらどう?」
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02:29
魔王様の憂鬱D
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それに俺は魔王だからな、
そう自嘲混じりに零す。
「魔王?だから何?僕はルルーシュがルルーシュだから好きなんだ。それに勇者?何それ美味しいの?」
「!?」
スザクの男らしい言葉にキュンッ……vてしてる場合じゃない!!
今勇者にあるまじき言葉を聞いた気がする……。いやいや、そんなわけがない。これはきっと空耳だ。てか魔王が空耳って……。
「僕は別に世界を救おうとか人を助けたいとかそういう事で勇者になったんじゃないよ。ただ自分の力試しに魔王を倒しに来ただけなんだ。それに別に勇者になんかなりたくないし。」
そう語るスザクの目は真剣で、嘘を言ってるわけではなさそうだ。
―――って言うか。
(完全にミステイクだろ、この人選は…)
―――何せ退治に行った人物に惚れてしまうんだから
「まぁそんな訳だからこれから仲良くしようよ、ルルーシュv」
「…………」
「ルルーシュ……?」
じいっ、と小動物のように見上げて来るスザクを見て、はあっ、と溜息をつきながら仕方ないか、諦めた。
こちらも少し笑ってやると、照れたように頬が赤くなっておかしかった。
「よろしくな、スザク」
「うん、ルルーシュっv」
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02:02
魔王様の憂鬱C
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「ん?別に。ただこれから一緒に住むんだから名前ぐらい分かんないとかな〜って思っただけだよ?」
そうあっけらかんと言われ、不覚にもポカンとしてしまった。(おそらく今俺はすごくマヌケな顔をしてる事だろう。くっ屈辱だっ!!)
「………は?」
「これからよろしく、ルルーシュ?」
きっと僕達なら幸せになれるよ、
そうニッコリ笑いながら無理やり握手までさせられ……って俺は承諾してないぞ!?
何で住むこと前提で話が進んでるんだ!?
「イヤイヤイヤ、待て落ち着け!!いいか、お前は勇者だ。そして俺は魔王だ。分かるか?デューユーアンダースタン?」
「あはは、何言ってんのルルーシュ。そんなのちゃんと分かってるよ」
狽ネら何でだよ
「分かってるなら一緒に住めるわけ……」
「でもそんなの関係ねぇ」
拍ャ島よしお!?
「僕は君が好きなんだ。だから一緒にいたい。それはイケないこと?」
「狽サういう事さらっと言うなっ…///」
恥ずかしい奴めっ///
「どうして?何回でも言うよ。僕は君が好きだ。だから君とは戦えない。」
「でもお前は勇者だろう?お前には何千何万という人間の命がかかってるんじゃないのか?」
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01:44
魔王様の憂鬱B
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「鬱陶しくて悪かったね。残念だけどこれは自前だから。天パだから。それに比べて君は良いね、サラサラしてて。硬そうなのにすごい柔らかいし。」
「なっ!!止めろ、髪に触るなっ!!」
(全く、こいつは何を考えてるんだ!!)
「ん?もちろん君の事だよv」
「……………。」
「ちょっと、そんなに睨まないでよ。」
「悪かったな、目つきの悪さは生まれつきだ。………おい、何生暖かい目で見てるんだっ!!その目つきを止めろっ!!」
「あぁごめん、この目は生まれつきなんだ、だから気にしないで?」
「…………………。」
「あぁだからそういう生意気な目をしないでよ。誘われた気分になるからさ……。とてもソソられる。」つー。
「ひゃんっ!!」びくっ!!
「感度も良好なんだね……。そうだ、君の名前教えてよ。」
「……んっ…、な……まぇ…?」
「そう、名前。無いと呼ぶとき不便でしょ?あ、僕はスザクだよ。枢木スザク。」
「スザク……?」
「そうスザク。君は?」
「あっ、俺は……ルルーシュだ。」
「ルルーシュ?キレイな名前だね。ルルーシュにピッタリだよ。」
「抜かせっ。それに名前なんて聞いて、どういうつもりだ!?」
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01:29
魔王様の憂鬱A
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ビッ、と音がして、被っていた仮面が切れる音がする。勇者とはいえ所詮は人間……そう侮っていた事が原因だろう。
突然の事で呆然と立ち尽くしていた。
(なっ!?まさか人間風情にっ!?)
慌てて顔を隠しても、既に奴は見てしまったらしく、向こうも呆然と立ち尽くしていた。それ幸いと距離を取ろうと離れた瞬間、顔に衝撃が来た。
「ほわっ!?」
ぎゅっ、と背中に回される腕で今自分が抱き締められてることに気づき、羞恥で顔が赤くなるのが分かった。
「やっ、やめっ!!離せっ!!」
腕をバタバタと暴れさせてるのにどこにそんな力があるのか、抵抗一切を抱き締められて無効果された。
「そんな、暴れないでよv余計に興奮しちゃうじゃないv」
「……はっ、?」
……………今、とてつもなく聞いてはいけないことを聞いた気がする……。
「へぇぇ、魔王っていうぐらいだからどんな油ギトギトなオヤジかと思ったらこんなキレイな顔してるとはね〜。流石の僕も大誤算だよ。まぁ正直、あの仮面は趣味が悪いとしか言えないけどね。」
「なっ!!あの仮面のどこが趣味が悪いと!?黒くて格好いいだろ!!お前のクルクルした鬱陶しい髪よりましだ!!」
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