小噺・弐

□ニャンダフル・パニック
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→あっと言う間に牛乳を飲み終えると、猫は一鳴きして真田に体を擦り寄せた

真「はは、人懐っこいなコイツ。こういう所はシンジと大違いだ」

→真田が抱き上げると、ゴロゴロと喉を鳴らしながら頬を舐め始める

真「こら、くすぐったいぞシンジ。そんなに舐めるな」
主「シンジって言ってるよ。名前どうする?のくだりもなくシンジって決め付けてるよ」
岳「荒垣先輩が聞いたら怒り狂いそう…ってか、風花何か嬉しそうじゃない?」
山「……えっ!?そんな事ないよ?」
真「飼ってやりたいのは山々だが…寮にはコロマルが居るからな」
岳「飼える子がいるかどうか、部活の皆に聞いてみましょうか?」
主「いたとしても、こんな目付きの悪いきったない猫、欲しがるかぁ…?」

バリイィィイ!!

主「いっだああああぁ!?おのれ、カリスマの手を一度ならず二度までも…!」
岳「完全に自業自得だって…」

→猫は真田にベッタリ貼り付いたまま離れようとしない…

真「参ったな…こらシンジ、離れろ」
山「必死にしがみついてますね…荒垣先輩、可愛い♪」
岳「風花!?何かもうバッチリ猫を荒垣先輩として扱ってない!?」
主「それなら遠慮もいらないよね。荒垣先輩!俺と真田先輩の禁断の堕天使ライフの為、元の薄汚い路地裏生活に戻って下さい!」
岳「ちょっとリーダーまで…ってか堕天使ライフって何!?」
真「おい天月、無理に引っ張るな!爪が引っ掛かって…!?」

ビリビリビリ!





→一方、寮の玄関前にて…

桐「やれやれ…すっかり遅くなってしまったな。もう皆は帰って…」

真『うわーー!!シンジが俺の服を破いたー!』

桐「………!?」

主『うひょー!真田先輩tick-Bが丸見えですよtick-Bが!!相変わらずナイスtick-B!!』
岳羽『乳首乳首連呼すんなこの変態!!(ゴスッ!!)』
山『ふ、二人とも落ち着いて…!荒垣先輩が興奮しちゃう!』
真『よせっ、やめろ、シンジ!こんな所で…ああ!!(←どうやらソファーの上で毛玉を吐いた模様)』

桐「………!!!!!!」

→寮内から聞こえるあまりにもあんまりな台詞を完全に勘違いした桐条によって、荒垣が完膚無きまでにボッコボコにされたのはそれから程なくしてからであった…

→ちなみにその後、猫は無事、真田の実家で飼う事になったそうな

主「めでたしめでたし」
荒「全くもってめでたくねぇ!!!!(←今回一番の被害者)」


End.


*荒垣先輩のツンデレのデレの部分が、猫シンジになる訳ですね
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