小噺

□七夕スペシャル後日談
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荒「そういや七月の始め頃だったか。アキの様子がおかしい…いや、あいつがおかしいのはいつものこったがよ、それ以上におかしかったんだが…何かあったのか?」
主「七月の始めというと…あぁ、七夕スペシャルマッチですね」
荒「七夕…何?」
主「満月の大型シャドウ討伐作戦ですよ。真田先輩があの可愛いアホ面キラッキラさせながら言ってました」
荒「……くだらねぇ予感がぷんぷんすんな」
主「くだらないかどうかは知りませんが、真田先輩の脱・チェリー記念日でもありますよ」
荒「チェリ…っ!?」
主「わかりやすく言うと脱・どうて…」
荒「言わんでいい!!!!つーか何でシャドウ退治に行ってそんなことになってんだ!」
主「そりゃあまぁ、場所が場所でしたし」
荒「場所?場所って何処だよ」
主「白河通りのラブホテル」
荒「ばぼらっ!?」
主「あ!滅多に奇声を発しない荒垣先輩が今回初めて面白リアクションを!でも恥ずかしいのか微妙に抑え気味なのが不愉快ですね。そこはもっと伸ばしながら、ばぼらああぁあっ!?って…」
荒「うるせぇよ!!それよか何だ白河通りって!テメェらまさかあの頭ん中妖精どころかむしろ(病気的な意味で)陽性なアキにいらねぇことしたんじゃ…!!」
主「チャラッチャッチャ〜♪突然ですがここでクエスチョンです。真田先輩の“はじめて”のお相手は誰でしょうか!?
@俺
A順平
Bシャドウ
3つのうちからお選び下さい!」
荒「選べるかアホ!ヤローばっかな上に、シャドウって…お前…っ、あぁくそ想像した!嫌なもん想像した!」
主「先輩顔赤いです。キモい」
荒「ほっとけ!ありえねぇだろその選択肢は!普通に考えて桐条だろ!?」
主「…はぁ〜(溜め息)…何のひねりも無しですか…?つまらないけどまぁ正解!」
荒「…心底ムカつくが良かった…いや、あんま良くはねぇけどとりあえず良かった…」
主「どうもシャドウの精神攻撃を受けたみたいでして。俺もゆかりとムフフなこと…になる前に早々と正気に戻ったゆかりにぶちのめされて終わりました。いやーあのビンタは凄かった…むしろビンタと言う名のアナコンダフックだった」
荒「思い切り横殴りの拳じゃねぇか。…ん?てことはアキと桐条も最後までは…」
主「二人は赤い顔してましたよ。えぇそらもう見てるこっちは蹴りかましたくなるくらい初々しいオーラを出しながら。あれは確実に最後までいきましたね」
荒「…あぁ…そうかよ…」
主「ふむふむ、今の荒垣先輩の心境は『余計な虫が付かないよう人が大事に大事に育てて、やっと程よく成長して手を出す頃合いになったのを横からかっさらいやがってあのブルジョワ!』って感じですか?」
荒「思ってねぇよ!断じて!!」
主「そこまで否定すると余計に怪しいですね。あとキモい」
荒「付け足して言うな!…シャドウのせいで成り行きっつっても、二人がそれでいいんなら、俺は別に、何も…」
主「荒垣先輩、言葉とは裏腹に大奥みたいなどす黒いオーラ出てますよ。とってもお似合いです」
荒「全くもって嬉しくねぇ!…もういい、帰る…俺は帰る…」
主「そこは窓ですよ。そしてここは二階ですよ。帰るってどこに帰る気ですか」

真「シンジ!?何をやっているんだ!」

荒「アキ…?」
主「うわ、出たよ…完璧に空気読めない真田先輩。略してKKY真田。今のはこのまま荒垣先輩転落死EDでしょうが」
真「何だそのEDは!訳のわからないことを言うな!シンジ、死ぬなんて許さないぞ…お前はずっと俺の隣に居るんだ!!」(+背中から抱き締め)
荒「ア、アキ…」(思わず胸キュン)
主「そしたら桐条先輩はどうするんですか。ホテルでヤッておいてポイなんて、女性議員が黙っちゃいませんよ」
真「…やる?美鶴とホテルで?何をだ」
主「え、何って……ウソ、やってないの?(汗)」
真「美鶴のことももちろん大事だぞ!俺とシンジと美鶴は切っても切れないチタン超合金の絆で結ばれているからな!将来もずっと三人仲良く暮らしていこう、な?シンジ!」(満面の笑顔)
荒「…アキ…(なんか果てしなくデカい勘違いしてるなこいつ…)」
主(自覚無しに二股…!意外と最低だこの人…)

― 真田の天然っぷりを改めて思い知った二人だった…

End.

*この話では、まだ真田先輩はどちらともアレやソレはやってない設定です(多分タオル一丁姿見ただけかと)(しかしそれであの反応…二人ともどんだけウブなんですか…)
本当に頭の中陽性みたいな真田先輩になってしまって申し訳ありません…

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