小噺

□レッツバスロマン
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主「荒垣先輩、一緒にお風呂に入って下さい」
荒「死ぬ」
主「はっ、えっ?ちょっ、何ですか死ぬって!“死ぬ程嫌だ”でなく死ぬって!?」
荒「言った通りだ馬鹿が。何でテメェなんかと風呂入んなきゃなんねぇんだよ」
主「なんか、ってのが気になりますが…いや、理由はちゃんとありますよ!寮の女子風呂が壊れたんです!」
荒「はぁ?何でまた…」
主「昨日ゆかりが入っているときに『ついうっかり』ドアを開けちゃいまして…ガルーラで風呂場ごとズタズタにされたんです」
荒「お前のせいかよ。何がついうっかりだ」
主「あーはいはいすいません言い直しますね。覗こうとしたんですよ真正面から正々堂々と。そんでもって見事に返り討ちにあったんでーす」
荒「開き直んな」
主「いいじゃないですか、結局視界が真っ赤に染まって何も見えなかったんですから。まぁそんな訳で修理が終わるまで男子風呂を貸し出すことになったんで、先に俺たちを二人組ですし詰めに入れてから浴槽洗って交替しろ、だそうです」
荒「何だそりゃ。お前はともかく俺ら完全にとばっちりだろうが」
主「まぁそう言わずに。お詫びにほら、俺の一糸纏わぬ裸体を披露しますから!何ならお背中も流しますよ?」
荒「断る(ピシャリ)。何が嫌って、その自分の体に勘違いも甚だしい自信を持っているところがすげー嫌だ」
主「ぐわ…っ!真性のナルシストに向かって何てことを!」
荒(自覚あったのか…)
主「ふーんだいいですよー。こっちだってムキムキモリモリした体つきの荒垣先輩なんて願い下げですもんねー。目が腐るわ!」
荒「何だとこの野郎」
主「やっぱ裸といえば真田先輩でしょう。あの白いすべすべお肌をタルタロスで惜しげもなく晒している真田先輩(水着姿)なら、きっと入ってくれる筈!」
荒「アキを露出狂みたいに言うな。つーか、そもそも何で水着が装備になってんだ。おかしいだろこの部活」
主「いやん、そこらへんは深く突っ込んじゃ駄目ですよ。では早速、さーなーだーせーんーぱーい!おーいグリーンリバー!タルンダ!マハ知らず!KY!」
荒「最後らへん悪口になってんぞ。おい…アキ」
(てってってっ)
真「呼んだか、シンジ?」
主「………」(←壁をガツンガツン殴って悔しさを表現している)
荒「何か今日は男子二人組で風呂入れってよ。後で女子が使うんだと」
主「そうそう!だから真田先輩、俺と一緒に…!」
真「そうか。じゃあ一緒に入ろうシンジ」
主「ズコーーーッ!」
荒「ズコーって言ってズッこける奴初めて見たな。まぁそういうこった。おらアキ、さっさと行くぞ」
真「ああ!シンジと一緒に入るなんて久しぶりだな!また前みたいに飛ばしっこでもするか?」
主「と…!?飛ばしっこ!?何の!?」
荒「湯だ、湯。てめぇも何年前の話してんだ…ったく」
真「ん?そんな昔でもないだろう?この間もシンジのアパートに泊まりに行った時…」
主「泊ま…!?」
荒「アキ!その話はストップだ」
真「あ…あぁ悪い。そうだったな…(照)」
主「……!!(←何かを悟った主人公)…う…うわああぁぁん!」
(大泣きしながら二階へとダッシュ&ダッシュで走り去って行った)

真「…何だあいつ、腹でも壊したのか?」
荒「腹っつーか…いろいろ壊れてんな…」

― そんなやりとりをしつつ、風呂場へしっぽりとしに行く二人だった…

その後主人公と伊織が一緒に入った時、中からは絶叫が絶えなかったという ―

End.


*主人公が何をしたのかは不明であります
ちなみにマハ知らずとは、雷属性弱点の敵が五体いるにも関わらず、その全てを兎を狩るにも全力を出す獅子の如く一体ずつジオダインで確実にKILLしていくという、非常に燃費の悪い戦法を取るS先輩やその他諸々にコリが付けた呼び名です
この際絆なんていらないから『命令させろ』という作戦を加えて欲しいと思ったのは皆さんも一度や二度じゃない筈

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