小噺・弐

□突撃!向かい隣の夜事情
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→影時間も過ぎた真夜中――
エロスの為なら常に全力投球な男・天月が、今宵も獲物を求めて分寮内を練り歩いている…

主「突撃!向かい隣の夜情事〜!!さーて今夜も張り切って荒垣先輩の部屋(出来ればメイク・ラブ中が望ましい)に突撃するゾ☆……うらぁーーー!!エロい子はいねがーー!!」

→天月の攻撃!(というか体当たり!)
ビキャーン!(ハイパーカウンタ)

主「んがッ!?……った〜〜鼻打ったー……え?何で?……あ!鍵閉まってる!何よ、荒垣先輩のくせにかしこまっちゃってさ!(←先輩に対して何か間違った認識をしている後輩)開けろっちゅーねん!開けろっちゅーねん!!」

→天月はガンガンと扉を蹴りとばしている!(深夜時間帯に非常に迷惑です)

荒「……何やってんだお前」

→コンビニ袋をぶら下げた荒垣が廊下をのそのそと歩いてやって来た

主「いやあぁああ!不滅のギガスがコンビニ袋ぶら下げて出たぁあ!!」
荒「はっ倒すぞ!!こんな真夜中に一体何の用だ!?」
主「いや、別に…ただ二人のメイク・ラブを覗いて、あわよくば乱入しようかと思ってただけですが…荒垣先輩は何でこんな真夜中にコンビニへ?」
荒「質問を上乗せしてさりげなく恐ろしい事言うな!…ちょっとゴム切れてたから買って来たんだよ」
主「うおぉぉおう!?あの荒垣先輩が表でまさかのゴム発言!?いや…さすが先輩…スタイリッシュにエロカッコイイですね…(感嘆の溜め息)」
荒「何勘違いしてんのか知らねぇが…輪ゴムな、輪ゴム。封筒貼りで仕上がった物を束ねるのが無かったんだよ」
主「あぁ…(がっかりの溜め息)…さすが先輩…こんな時間まで内職とは、スタイリッシュにオカンですね…」
荒「見るからに人を小馬鹿にした表情を浮かべてるのがかなりムカつくが、用が済んだならとっとと部屋帰って寝ろよ」
主「済んでなーーい!全っ然済んでないですよぅ!!言ったでしょ!?二人がこどもの日にちなんで子作りしてる所を、こっそり盗撮して成人向け動画サイトに流すまでは帰らないって!!」
荒「初めて聞いた上に恐ろしさ上がってんじゃねぇか!こどもの日はそんな日じゃねぇええ!!」
主「国民の祝日って、概要を聞いてもあやふや過ぎてさっぱり意味が分からないんですよねー」
荒「話を逸らすな!…いや、逸らしてもいいから帰れ!!」
主「帰らんよ!俺は帰らんよ!!たとえこの身が朽ち果てようとも、御二人のドッキングを見るまでは帰りません!!」
荒「お前のその嫌なガッツは何処から来るんだ!そんなに良いか荒真が!?」
主「うん!!!!」
荒「うんじゃねぇえええ!!」

真「…お前達、うるさいぞ。今何時だと思ってるんだ…?」

→突如、荒垣の部屋からもそもそと(半裸の)真田が寝惚け眼で出て来た

主「………(凝視)」
荒「………(冷汗)」
真「……?(欠伸)」

→真田の首元や鎖骨周辺には、あちこち赤い鬱血痕が付いている…

主「…やっとるやないかぁーーー!!!!」

→(何故か)関西弁で荒垣に掴み掛かる天月

荒「ううううるせぇ!!据え膳喰わぬは武士の恥って言うだろうが!!」
主「いつの時代!?しかもそのゴム、実はアレと見せかけて本当に輪ゴムじゃないですか!やった後に封筒貼りか!凄いなあんた!ええ、おい!?」
真「???何なんだお前達…」
伊「あの…スンマセン、さっきから寮内にダダ聞こえなんすけど…(←いたたまれなくなって出てきた伊織)」

→翌日、桐条によって処刑という名の極刑に処された男二人であった…


*荒真へのどうしようもない衝動をどうにかしたくて打った文ですが、本当にどうしようもないなこりゃ!

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