小噺・弐

□猛暑注意報
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主「どうする?扉を開けると素っ裸の真田先輩がシンクの中でM字開脚しながら水道のシャワー浴びてたら……俺はかぶりつきで見るけど順平困るだろ」
伊「それは順平困るな!!」
主「そんでもって荒垣先輩が生クリームやらハチミツやら溶かしたチョコレートやらで、プロのパティシエが見たら怒りに我を忘れ麺棒でメッタ打ちにしてしまいかねない様な破廉恥でござるぅ〜な事してたら……俺はビデオカメラで録画するけど順平泣くだろ」
伊「それは順平泣くな!!……って、ああ!ラウンジの方からゆかりッチのえずく声が聞こえた!リーダー何か変な電波飛ばしてねぇ!?」
主「うん、ごめん…言ってる間にも想像してたらすっっっっっごく興奮してきて…ハァハァ…(ドバドバ)」
伊「鼻血ーーー!!!!」
主「そんな訳でキッチンは色んな意味で荒垣先輩の戦場だから、迂闊に突入するのは危険なんだよね。まぁここはリーダーにまかセロリ!」
伊「な…一体どうやって…(まかセロリ?)…つーかお前鼻血!出たまんま!」
主「こんなの親指突っ込んだらすぐに止まる!!(ピタッ)ゆかりのパンツを盗もうとした事がバレて88往復ビンタをかまされた時は、危うく失血死しかけた程全く血が止まらなかったけどな!」
伊「…何やってんだお前…」
主「では気を取り直して。えー、コホン…」

→コンコン、と入り口の扉をノックすると同時に、天月が抑揚のない棒読みの声で中に向かって語り掛けた

主「荒垣せんぱーい。今そこでやってる事を桐条先輩にバラされたくなかったら、なんか冷たいデザート作って下さーい」

ドタン!バターン!ガシャーーン!!!!

伊「ずっこけた!?」


→20分後
この世の終わりの様な顔色をした荒垣が、額に青筋を浮かべつつも渾身の一作、『白桃のコンポート〜バニラアイスと生クリームを添えて〜』を天月達に振る舞ってくれた

岳「う〜〜〜〜、ひんやりしてて美味し〜〜〜!コンビニのアイスなんかより断然こっちの方が良い!!」
山「本当、プロの味みたい!荒垣先輩って、お料理だけじゃなくお菓子の腕も凄いんだねー!」

主「……な?上手くいっただろ?(パクパク)」
伊「上級生を平気で脅迫するお前が怖い………っつーかさ…この生クリームって…」
主「ははは、深く考えない方が身のためだよ順平(パクパクパクパク)」
伊「…お前何でそんなガツガツ食えんの…?」

→荒垣が作ってくれたデザートは冷たくてとても美味しかったけれど、何故だかしょっぱい涙の味がした気がする伊織であった…――


※ちなみに20分間おあずけをくらっていた食材は、その後シェフ兼スタッフが残さず美味しく頂きましたとさ☆


END.


*主に駄文等で悲惨な目に遭っているキャラに対する私の想いは、好きな子に対してついついイジワルしちゃう小学生の男の子の様な心境です
でも可愛いおなごと真田先輩には無償のアガペーを捧げます
順平、好きです(どの順番で言うか)
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