鋼の錬金術師/X

□520センズの約束
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それは、ふとした時に『彼』との約束を思い出す。

例えば、街中で買い物をしたとき。

『…520センズのお釣りです』

手のひらに、ちゃりんと舞い戻る、520センズ。

また、5月20日とか車のナンバーとか。


『520』という、何でもない数字までが。


――『君』との『約束』を思い出す。



………鋼の。


君は今、幸せかい?

君は以前、私に言ったね。


『この国を、もっと良い国にしたくなるように、俺の分身を沢山増やしてやるよ』


…そうだね。

君の子供達の、そのまた次の子供達が安心して暮らせる国を


私は、造ろう。


―――それが、愛しい君との、大切な大切な約束。



2015520
 

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